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50代からの独立

今年3月に失業してから、私はこれまでサラリーマンとして職場復帰する事を望んていたが、どうやら55歳を過ぎたこの老いぼれを雇ってくれる会社は限りなく無さそうだ。まして、本来望んでいたアメリカでの仕事、、、となるとかなりハードルは高い。もっとも、それはコロナが無かったとしてもきっとそうだったと思う。 自分の道は自分で作るしかない。結果的には2000年~2008年までやっていた様に個人事業主(最も当時は株式会社として登記していたが)として生計を立てる事が私という人間の人生に於いての「正解」なのかもしれない。

35歳の時に代理店契約をして独立した時に比べると今は金銭的なプレッシャーはさほどない。親の介護という目的もあるが、実家の8畳間に居候しているので家賃は月3万円。嫁とも別れて独身の身で扶養家族もなく、金のかかる趣味もなく、健康だ。これまでの貯金もあるので2,3年は楽勝で食っていける。試行錯誤しながら、今度は代理店ではなく、「自分の何か」でビジネスを立ち上げよう。

スーツは捨てようと思う。そもそも3月までやっていたサラリーマンの仕事も技術部門だったので客先訪問や重役との会議以外でスーツを着る事は無かったが、今度はカジュアルウェア又は作業服のみで出来る仕事をしようと思っている。スーツは動きにくいし、汚れてアジが出る訳でもなく、複数枚を保有しなければならないので不経済だ。服としての寿命を全うする前に着れなくなり、捨てられる運命で環境面でもマイナスだ。

事業は地方の町村レベルから始める。係わる団体のサイズが大きくなればマーケットに与える影響力も大きくなるが、一方で利権やしがらみに縛られて自分のやりたい経営が出来なくなる。少し例えが違うかもしれないが、成功している会社が株式公開を止めるのも資金調達と引き換えに起こる外野からの干渉を排除して独自路線を強く打ち出せることのメリットを重視したからだと思う。これからは「理念」や「信念」といったものを大事にしたい。

自分は既に時代遅れである事を認める。DXだ、サブスクだ、デジタルマーケティングだ、という今流行りの業界で戦う必要はない。間違いなくそうしたものを取り入れて行く場面は出てくると思うが、自分が出来ないことは迷わずアウトソーシングする事だ。但しその間、平行してちゃんと勉強もする事。外注に全て任せてしまっては必ずナメられる。スタートは無知でも時間とともにこちらもパワーアップして行くことが重要だ。

最後に大きく矛盾するかもしれないが、チャンスが舞い込んで来たら独立に拘わらずに飛び込む事だ。私に残された時間は短い。大事な事は良い仕事をする事で独立する事ではない。



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