50代から考える老後資金(1)プロローグ

我々は幸運であり不幸な時代に生きている。情報社会でありとあらゆるデータや指南がありとあらゆるメディアから簡単に入手出来る時代になったが、一方で先ずはその溢れる情報の中から正しいデータを見極め、自分の状況や価値観に沿ったデータやアドバイスを選りすぐり、そして自分で判断しなければならない。(それらしい)情報を探し廻る時間は激的に短縮されたが、見つけた情報を選定してきちんと整理する為に使う時間は逆に増えた。そしてなによりも、自分自身にそれが出来る能力が備わっていなければならない。広義で使われる「リテラシー」ってやつだ。

50歳になった時(5年前)、ふと老後が不安になり、それ以来その手の本を何冊か買って読んできたが、自分のものとして落とし込む事は出来ていなかった。幸運にも、訳あって今年3月に仕事を辞め、コロナで自粛生活を余儀なくされたお陰でゆっくりと時間をかけてこれらを咀嚼する時間出来た。ある程度の結論の達したので忘れる前にまとめておこう。

本や雑誌は包括的に一般論を色々な角度から分析しており(そりゃそうだよな。万人受けしないと本が売れない)、逆に物事を複雑にし、結果多くの人をただビビらせるだけになっていると思う。ちょっと前に大騒ぎになった「老後資金不足問題」も「2000万円足りない」という人もいれば、「いやいや5000万だよ」という人も居たりして、そんなこと50歳越えてから言われても、、、と不安になった同世代の友は多かったと思う。私は本などに書かれている"Bull Shit" 8割を省き、次の点に分けて考える様にしたらスッキリした。各々に戦略を立てていけば何とかなるんじゃね?と。

① 公的資金(年金)でいくら貰えるか?
② 自分の努力で貯める資金(貯金と投資)
③ 老後の生活費(自分が望むライフスタイル、松竹梅)
④ 医療費
⑤ 末期(死と死に匹敵する事態でのコスト)

長くなりそうなので実践編は(2)からにしよう。


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