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優良品のご紹介。(オーディオのお話)

使って楽しい、所有して嬉しい、適切な価格のモノを紹介したいと常に思っております。

ワタシが応援しているオーディオメーカーの中でも『好感度最上位』な中電(CHUDEN)が、このたび新製品をリリースしました。試してみたのでレポートします。


*中電(CHUDEN)とは?

猛烈に愚直と申しましょうか。『良いものを作るのだ!』という気概溢れる、アナログレコードのアクセサリーを製造するメーカー。代表的な製品はMG-36シリーズ・カートリッジ(レコード針)です。

ワタシ、あまりに製品たちを気に入ってしまったので、製造現場まで押しかけて取材をさせて頂いております。

リーズナブルな価格で、チョー良品を作っています。動画後半で製造工程をご覧頂けますが、なんとハンドメイドです。この価格の製品が手作りだなんてちょっと信じ難いですが、出荷前の最終調整まで本当に職人さんの手作業なのですよ。



*コレが新製品です。

シェルリードと呼ばれる細い電線です。針先がレコード溝からピックアップした微弱なシグナルを伝送する、オーディオシステムにおいては最も上流部で使われる重要な電線。

¥9,680(税込)

装着するとこんな具合になります。

MG-3605、YMKのヘッドシェルと組み合わせ。



*音色は?

同社MG-3605とマッチングさせた場合、コレはもうパッケージでメーカーが謳っている通りの特徴。

中電の丸針『MG-3605』は物凄く気に入っているカートリッジです。ガッツがあって分厚くて、でもただのゴリゴリさんではない。とにかく音楽を聴くのが楽しい。どんなジャンルのレコードもかかってきなさい!的な。

ただしね、弱音時のアコースティックギターとか、バイオリンのピチカートとか、そういう『ものすごく繊細な音』を再生するのは、やっぱりMC型カートリッジの方が上手なのかもなぁと思っていました。不満点というワケではないけれど、そもそもソコを求めるカートリッジではないよなって。

しかしこの新作シェルリードをマッチングさせたら、力強さに繊細さが付加されてMG-3605はナンだかもう無敵なカンジ。弱音の再生も綺麗です。



*MG-36用と書いてはありますが。

製品パッケージには『MG-36用特注』と記されていますが、他社のカートリッジと組み合わせてもきっと楽しいと思います。電線としての素性がとても良いと思えるのです。これは試してみなければなりませんな。

冒頭でも書きましたが、中電さんが作っている製品は価格がどれも大変に優しい。でも今回のシェルリードは『ん?ちょっと高級品か?』とも思えるような設定。なんせMG-3605とほぼ同額ですもの。

あの真面目すぎるメーカーがリリースした『あれ?ちょっと高めか?』という価格の製品は、売り手としてコチラが深読みします。きっと何か思惑があるに違いないと。

そんなふうに慎重な心持ちで試聴に臨みましたが、この価格の意味が理解できたように思えます。とてもよい製品ですよコレ。¥9.680(税込)でこんなシアワセが買えるなら全然高くないです。



*今週のまとめ。

趣味なモノですから『ココなら自分でもイジって遊べるぞ』という機械の部位については積極的に手出ししてみましょう。手出しするためには工具が必要になったり知識習得のために勉強しなきゃだったりですが、そういうのが楽しいのです。

あ、イジってはいけないトコロはキチンとメーカーさんに面倒をみてもらいましょうね。これ、くれぐれも肝に銘じて下さい。電気をナメていると危険です。

ということで、新製品はココで販売しております。良かったらどうぞ。


なんだ、売り込みかよ・・って。はい売り込みです。だって良い製品は皆さんに使って頂きたいんですもの。

ではまた来週に。
2023.10.11














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