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映画感想文【オペラ座の怪人】

2004年製作
出演:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム、パトリック・ウィルソン

<あらすじ>
19世紀のパリ・オペラ座では仮面をつけた謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続いていた。リハーサル中に起こった事故をきっかけにプリマドンナの代役を務めることになった若きオペラ歌手のクリスティーヌは、初主演となったその舞台で喝采を浴び、幼なじみの青年貴族ラウルとも再会を果たす。クリスティーヌに才能を見いだしたファントムは、彼女に音楽の手ほどきをし、クリスティーヌはファントムを亡き父親が授けてくれた「音楽の天使」と信じ、プリマドンナへと成長する。ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心をひかれていくクリスティーヌだったが、ある時、ファントムの仮面の下に隠された秘密を知ってしまう。


公開20周年、4Kリマスターということで観に行った。
一度DVDで観たことがあるので、今回はあの有名すぎるテーマ曲を聞きに行ったようなものである。当時も印象的な音楽、歌、綺羅びやかな衣装に舞台、すごい映画だなぁと思った。
平日昼間、そろそろ公開も終わりとなりながらも結構な入り具合。終盤、周囲から涙ぐんだ音が聞こえたり。再公開されるだけはある。

と、思ったものの最後の最後までイマイチ入り込めず、「うーん?」という感想であった。

初見時はヒロイン・クリスティーヌの感情が理解できず、「ファントムにもラウルにもいい顔しちゃってさ!」という思いが強かった。
心優しき、と言えば表現は良いし、事実優しさ故にラウルに惹かれつつもファントムから受けた恩と哀れみを抱え、板挟みの切なさが見どころの一つなのだろう。
そのことを念頭に改めて観てみれば確かに、という感じではある。自分の大人スキルというか、空気を読むスキルも20年の時を経て多少は成長したのかも知れぬ。

それなのに入り込めなかったのは、もはやどうしようもない『ミュージカル苦手人間』だからだろう。
生の舞台で観ていたら、また違ったかもしれない。
いやでも始まって10分で爆睡した前科もあるしなァ。
今回は爆睡までいかずとも、多分一番の見せ所(ファントムとクリスティーヌとの舞台共演場面)で一瞬意識がフッと……。

ストーリーだけなぞってみれば名作だと思う。原作も読んでみたい。
ただ本当に、ミュージカルに自分のアンテナが合わない。
敗北の一作。

それでもあのテーマ曲や絢爛豪華な衣装や俳優の歌たちを大きなスクリーンで観られたのは良かった。散在に悔い無し。
やっぱり映画は映画館で見てこそ。


マスカレードの舞台が良かった

観終わって感想文を書くに当たり初めて知ったのだが、ファントム、ジェラルド・バトラー氏だったのですね。
自分の中で彼はすっかりマイク・バニングでありジョー・グラスであり、バカでかい銃を振り回してはホワイトハウスも英国もボコボコ穴だらけにしたり陸海空を飛び回る肉体派だったので、むしろオペラ座の怪人が出世作と知ってびっくりしてしまった。
意外な一面が知れたのもまた良し。


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