映画感想文【システム・クラッシャー】
2019年 ドイツ製作
出演:ヘレナ・ゼンゲル、アルブレヒト・シュッフ、ガブリエラ・マリア・シュマイデ
システムクラッシャーとは、極端に乱暴で問題を起こすため、施設や里親先を転々とする攻撃的な子どものことを指すらしい。この映画による造語なのか、一般的な隠語なのかはわからない。
主人公ベニーは9歳。
映画は病院で彼女が診察を受けるシーンから始まる。
折れそうなほど細く頼りない全身に取り付けられた測定器。度重なる暴力で身体はアザだらけ。色素の薄さがまた痛々しさを強調している。