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トルコ日記☆番外編①

トルコ番外編<旅行会社>

今回、旅のコーディネートをお願いしたのは、
「ベルテンポ・トラベル・アドコンサルタンツ」さん。

ずいぶん前から、この会社の存在は知っていて、
メールマガジンは継続して取っていたのですが、
実際、利用させてもらうのは初めて。
今回、トルコ準備に当たって、
他にも大手のアシストデスクなどにも問い合わせました。
でも、なんか、対応悪い。
「え…呼吸器使ってる人が行くんですか?無理じゃないですか、
 そんなの…?」
みたいな雰囲気バンバン。

他に、バリアフリー専門旅行を謳っている会社にも、
問い合わせてみたりもしました。
すると、今度は逆に、完全な「患者さん」扱いだったり、
「安全・安心」が売りで、「保護」を徹底していたり。

そうじゃないんだよなぁ…。
なんか、しっくり来ないんだよなぁ…。

そこで、ベルテンポさんのホームページを熟読。

気づいたことは、
「介護」「看護」「患者」というような言葉が、一切出てこない。

「福祉旅行を提供している訳ではない。
 その人、その人の希望するスタイルを実現するために、
 一緒に考え、時にはバリアを楽しむ」

というような、そのスタンスは、私の心にすとんと落ちました。

3月。
早速メールで問い合わせ。
自分が、なぜトルコに行きたいか、
自分の障害はどれくらいか、
障害についてのサポートはどれくらい必要か、
絶対なければならない配慮と、
あったらうれしい程度の配慮と、
我慢できるレベルのバリア、
自分で対処できるリスク、
普段、自分がどんな活動をしているかなども伝えました。

すると、代表の方から、
「ぜひ、お手伝いさせていただけるよう準備を進めさせてください」
との回答をいただいたのです。

その後は、担当のMさんとの、こまめなやり取りが続き、
準備は着々と進んでいきました。
現地でリフトバンを見つけることができ、
観光のスケジュールが決まり、
正式に申し込みをして、
パスポートも更新し、
ターキッシュエアラインズの直行便のチケットを予約し、
さぁ、飛行機搭乗に必要な医師の診断書を取ろうという5月中旬、

ターキッシュエアから、
私が使っている人工呼吸器の規定が合わない、
という連絡が入ったのです。

え?どゆこと?

規定に合っている機種一覧をメールで送ってもらったのですが、
調べてみたところ、全部「酸素濃縮機」。

違うんだって!
私のは「人工呼吸器」なんだって!

と、またメールを返すと、しばらくしてから、
「すみません、当社には、人工呼吸器に対する規定がないようです…。
 規定がなければ、今回のご搭乗をお受けすることができません…。」

おいおい…今更か…

と思うと同時に、

人工呼吸器ユーザーの海外旅行がそんなにスムーズに
いく訳もないことは想定内で、
「それがここでか!」と思ったら、なんだか笑えてきてしまって(笑)

なんですかね、
この、「逆境」にぶつかるとワクワクしてしまう変な癖(笑)

私の中では、エラい盛り上がってきてしまった訳です。

で、本当は、ターキッシュエアと、とことん向き合いたかった。
オリンピック開催候補国であったトルコが、
人工呼吸器ユーザーを飛行機に乗せられないなんてことが
あっていいのか!
人工呼吸器に関する規定を作ってくれるまで、
徹底闘争したかった訳です。

でもね、私のトルコ旅行をサポートしてくれるために、
今回、2名の心強いサポーターが、
その時期、自分たちの仕事や活動、予定を空けて、
何ヶ月も前から待機してくれていた。
それを考えると、自分の趣味(交渉運動)のために、
旅行の日程を全面的に変更するのはね…。

よし、今回は、トルコに行く、ということを達成しよう、
と思い、ベルテンポさんにもそのように伝えました。

そしたら、担当のMさんも、気合いを入れ直してくださり、
一緒に、他の航空会社探しに乗り出したのです。

途中、エアフランスも候補に挙がりましたが、
どうにも対応が最悪でダメ。

その後、アシアナ航空が候補に挙がり、
いろいろ連絡を取ってみたところ、
私が過去に何度もアシアナ航空を利用している記録もあり、
対応できるかも、という連絡が入ったのが、5月末。

出国予定日まで10日でした。

ぎりぎりでドクターの診断書を取り、
(あれ、1万円もしたよ!(°□ °↑ちょっと高すぎない!?)
アシアナ航空にFAX。

6月に入ってから搭乗OKの連絡が入り、
機内に持ち込む人工呼吸器用のバッテリーの調整連絡に突入。

出国予定日5日前。

日本の国土交通省では、リチウムイオンバッテリーの持込みは、
一部認められるようになっているんですが、
海外の航空会社なので、日本の国交省の規定がどこまで効力を持つか、
という論争になる訳です。

結局、「大丈夫」という結論が出たのは、出国の前日。

このギリギリ感、たまんねー☆

私は、大いに楽しみましたよ、このギリギリ感を(笑)
でも、Mさんにとっては、
本当に、命の縮まる思いだったのではないでしょうか。

成田空港で待ち合わせて会って、
まず「ほんとに良かったよ~…!」って(笑)

普通だったら、
「もう難しいから、今回の旅行は諦めましょう」とか、
「別の日程を組み直して再調整しましょう」とか、
言うはずなんです、きっと。

でも、ベルテンポさんは、最後まで、
私のペースと希望とニーズに付き合ってくれました。
ほんとに、すごい会社だなぁ、と感謝するばかり。

「自分らしい旅をしたい」という方には、
自信を持ってお勧めできる旅行会社さんです!

ベルテンポ・トラベル アドコンサルタンツ
http://www.beltempo.jp/index.html

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