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アメリカADAツアー⑪

2015年7月26日記録報告
ADA25周年記念日です!
初!DCのメトロ(ブルーラインのCapital SouthからFederal Triangleまで)に乗って、
見事に30分遅刻して集合場所、American History Museum前へ。
到着すると、ちょうどADA FREEDOM BUSが到着するところ。
ADA FREEDOM BUSは、
ADA レガシープロジェクトで、
全米にADAを普及啓発するために、
全米を回っているバスです。
http://www.adalegacy.com/ada25/ada-legacy-tour
バスのドアが開くと、
ADA制定運動の最重要人物、故ジャスティン•ダートさんの
奥様のヨシコ•ダートさんと、
今、全米のCILの中で最も活動が活発と言われている
シカゴのACCESS LIVING所長のマーカさんが登場。
museumの前には、ジャスティンさんの巨大人形がセットされ、
その前で記念写真。
ハーキン元議員、レックス•フリーデンさんなど、
ADA制定運動に携わったたくさんの人も集まっていました。
ヨシコさんにご挨拶。
初めまして、私、東京から来ました、
海老原と申します。
「エビハラさん、ヒロミさんね?
…私、あなたのことは聞いているわ…。
…えーと、誰から聞いてたんでしたっけ?
なんか、がんばってる女性がいるって…。
ようこそ、アメリカへ!よく来てくださいました!」
Oh! ヨシコさんが私を知ってくれているなんて!
うそー!!
museumには、ADAのパネル展示もあり、
展示を見ていたら、
「ADA祝賀に日本から来ている人がいるという写真を撮らせて欲しい」
という人が。
どうぞどうぞ、構いませんよ。
あとで聞いたら、どこだかの博物館だかなんとか館の
ツイッターに載せるらしい。
なんだっけ?
どこのなんだっけな?笑
今回、アメリカの呼吸器ユーザーはどんな暮らしをしてるのか、
知りたいと思っていたのですよ。
そこで、何人かに聞いてみました。
まずは、museumの中にいた、
ACCESS LIVINGのマーカさん。
こんにちはー。トーキョーから来ました海老原です。
ちょっとお聞きしてよろしいですか?
「おぉ、呼吸器ね!
これからリサーチしなければいけないと思っていたの。
呼吸器というと、お年寄りが使っているもの、というイメージが強いし、実際にそうでしょ?若い人で、呼吸器を使っている人って、あんまりいないのよ。ほら、ここは、保険が厳しいでしょ。環境が整っていないから、いろいろ難しいのよね。でも、ちゃんと調べる必要があると思っているわ。これからね!」
お年寄りが使っているのは、
呼吸器ではなく、酸素だと思うけどなぁ。
次、museumの中にいた、
ジャスティンさんの姪御さんのマリさん。
「え?何?呼吸器??
あぁ、私、あなたが使っているもの、気になっていたのよ、
これ、呼吸器なの!?
Oh, God! Wonderful! なんてコンパクトなの!?
え?どこに本体があるの?見てもいいかしら?
Wow! Amazing!
アメリカにはこんなのないわ!
呼吸器といえばとても大きくて、
それを車いすに積んで歩こうとしたら、
車いすも巨大になっちゃう!
素敵ね!ちょっと、息子にも見せていいかしら!?
ピーター!ちょっと見て、これ!すごいわよね!」
あのぉ…アメリカの呼吸器ユーザーって…
「あ〜…残念ながら、私は知らないわ〜…。
アメリカって、保険が良くないでしょ?
オバマになって、ちょっとは良くなったけど、
ほら、ね?まだ全然ダメだもの…。
でも、あなたが興味があるのであれば、
ちょっと気にしてみるわね、何か情報があったら伝えるわ。」
コンパクトっていっても、これ、アメリカの会社のだけどなぁ?
はい、次ー。
museum前の広場のベンチに座ってたおばちゃん。
すみません、ちょっと、聞いてもいいですか?
「Hi! 何かしら?え?呼吸器?
呼吸器を使って自宅で生活している人、知っているわよ。
でも、その人が、どんな制度で生活しているかは、
よく知らないわねぇ。
保険の制度が良くないから、
まぁ、オバマ政権で少しは良くなったけど、
救急医療や、長期医療については整っているとは言えないわ。
お金持ちはいい保険に入ってそういう部分もカバーできるけど、
普通の所得じゃ、そういうのまでカバーできる保険には
入らないのが一般的ね。」
ところで、おばちゃん、ADAセレモニーに来たんですか?
何か、団体に所属でも?
「違うのよ、私は、ただの大学教授よ。
ニュージャージーで、シェークスピアとかを教えているの。
で、友達に障害者がいて、
ADA制定運動をやっていた人たちだから、
この法律のことは良く知っててね(笑」
ADAって、一般人はどうやって知るんです?
学校で、ADAのこと、習ったりします?
「まさか。一般人は、ほとんどこの法律のことは知らないわ。
少なくとも、私のクラスの学生はみんな知らないみたい(笑
でも、ニュージャージーの小さな田舎町でも、
道路の段差はないし、エレベーターが付いていたり、
基本的なバリアフリーは整ってるわね。
私は、杖を使うからすぐに変化がわかるの、
あ、使いやすくなってる!って。
周りの人は、何か変わった?なんて言うけど。」
というような意見が集まりました。
多分。
私のpoor Englishでは、
あんまり詳しいことまでは聞き取れなかったけど。
ふーん。
保険が良くない、ということはよく分かりました。
はい。
そんなこんな、インタビューで時間は過ぎてゆき、夕方。
ADAツアーの事務局から、
「えびちゃん、freedom busに、
日本人2人まで乗っていいって言われたんだけど、
アメリカ、呼吸器いないから、
えびちゃん乗って、呼吸器見せてきてー。」とのお達しが!
え!?
freedom bus、乗っていいの!?
全米回ってきたあのfreedom busに!?
やったー!!(°▽°)
呼吸器で良かったー!!(°▽°)
中は立派なキャンピングカー!
キッチンとか付いてるー!!
人生で、一度は乗ってみたかったキャンピングカー!
しかも、ADAfreedom bus!!
ADAfreedom busクルーと、
ヨシコ•ダートさんと一緒に!
はなぢ出そー!(T”T)
ワシントンモニュメントを通り過ぎ、
ウォーターゲート事件の現場となった建物を通り過ぎ、
クリントンとの不倫で話題になったモニカさんが
住んでいたというマンションを通り過ぎ、
freedom busで10分ほどの、
ケネディセンターまでのドライブ。
ケネディセンターでのbus降車時、
他のADAツアーのメンバーに拍手で出迎えられる、
というよくわからない展開に(笑
最後に、ケネディセンターで、少し、ヨシコさんの
お話を伺える時間がありました。
ジャスティンさんのご両親は、超有名なビジネスマン。
ジャスティンさんは、親の栄光のプレッシャーから、
「悪い子」「いたずらっ子」としての名声を極めようとして、
7回も高校を追い出された、という意外な生育歴が!笑
ご両親とも、ビジネスに忙しすぎて、
お手伝いさんに育てられ、
親の愛情を知らずに育ったジャスティンさん。
ポリオにかかり、3日で死ぬと言われ、
超有名なビジネスマンのご子息が自分の病院で死なれたら困ると、
ことごとくの病院に入院、治療を拒否され、
最後にたどり着いた病院で、
看護師、医師から最上級の愛情を受け取った事で、
人生が180度変わったとの事。
抑圧の中で、やりたい事があるのに身動き取れない、
という人々を一生支援していこう、 と決めたそうな。
すごい人生だなぁ。
ヨシコさんのお話の中でとても印象に残った事。
リーダーシップとはなにか、と聞かれた時、
「すべての人が、自分の人生のリーダーでしょ?
自分の人生にとって、リーダーシップを取っているでしょう?」
とおっしゃったのです。
「自分以外に、自分の人生を誰が生きてくれるの?
誰かに決められた人生じゃなく、
誰かに指示された人生じゃなく、
自分がどんな風に生きていきたいか、
自分でいろいろやってみて、
最後に、自分の生き方を見つけ、
その人生を生きるのは、自分でしょ?
それを実践していく事が、リーダーシップなんじゃないかしら?
それができるようになったら、
他の人もそうなれるように、
応援したり、刺激し合えるようになるわ、きっと。
でも、初めから、誰かのために、何かをする事じゃないと思うのよ。
まずは、自分のために、自分を生きる事。」
わー!!
なんか、新鮮だーーー!
自分は自分だ、と思っていたけど、
自分は自分のリーダーだ、とは、思った事なかった!
すごい、それ!
素敵!
最後に、映画「風は生きよという」のDVDを渡し、
ジャスティンハットを被らせてもらい、
たくさんinspiredされて帰ってきました。
初!バスにも乗って、
メトロを使いこなしFoggy BottomsからCapital Southまで乗って、途中、マックでご飯買って無事ホテルへ。
充実したADAの1日。

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