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トルコ日記☆其の八

2014年6月15日

トルコ最終日!

グランドバザールであんなに買って、
もう買わなくていい!と思ってたのに、
「やっぱりトルコスパイスほしい!( ̄□ ̄」
ってなって、
ホテルの人が教えてくれた近所のスパイス屋さんへ。

中は、車いすでまっすぐ入ったら、方向転換、回転できない狭さ。
しかも薄暗い~。

まずはお目当ての「キョフテ バハル」。

「1キロ40TL」

スパイス1キロって、何年分だよ…。

「100gとかでも買えるのん?」
「のーぷろぶれむ!」
「50gでも買えるのん…?」
「おけー!」

という訳で、キョフテ バハル50gを2リラで購入!

「他に、トルコの伝統的なスパイスってあるのん…?」
「あるよー!」
って言って見せてくれたのは、チキン用のスパイス。

「へぇ~…。」
って、ぽよんとしていたら、
「トライ!」
と言って、
キョフテ バハルと変わらないくらいの量をビニールに入れて、
サービスでくれた!

わーい!(°▽°)

っつーかここ、スパイス屋さんっていうか、
なんか、いろいろ売ってるぅ!
Σ(°□°)

スパイスの他に、
チャイセット、せっけん、スプーン、オイル、乾物、コロン…。

ほぇー…(°□°)

せっけんひとつ取っても、顔用、髪用、身体用、セルライト用…と、
用途は様々らしい。

中に、おっちゃんの肖像が描いてある変なせっけん発見。

「このおっちゃん、誰…?」
「ぱとろん!ディスかんぱにー!」

え…ぱとろんが肖像載せちゃうの…?

おもしろいから購入。

お店のおっちゃん、あんまり英語が得意ではないらしく、
「I have small English...」
を連呼。
でも、一生懸命伝えようとしてくれたり、親切にしてくれて、
ちょっと感動。

観光客向けのお店じゃない、こういう地元のお店が好き。

ホテル方面に戻って、今度はホテル向かいのお店へ。
手作り刺繍のバッグや、アクセサリーを売ってる、これまた小さなお店。

実は初日にも来たんだけど、
あまりに可愛いピアスがありすぎて決められず、
「ごめん、おっちゃん!また来る!!」
ってなったお店。

今日再びお店に入ると、店員さん、笑顔でお出迎え。

「ピアス買いに来たのー!」

「チャ~イ?p(´▽`q)」
「え…?いや、チャイは買わないよ…?」
「NOー!チャイ~?」

どうやらチャイを飲むか?と言ってるらしい。
チャイを入れてくれるらしい。

…いや…携帯で電話…!?

すると30秒後に、
チャイを5つくらい載せたシルバートレイを
片手に持ったおっちゃんが登場!

え!? Σ(°□°)
何、このチャイネットワーク!?
どこにいたの、このチャイおじさん!?

とにかく、ピアスを選びながら入れたて熱々チャイをいただく。
うんまい。

「しゅがー?」

砂糖は入れないの?とお店のおっちゃん。
(チャイには必ず小さい角砂糖が2個ついてくる)

聞き間違えた介助者のMちゃん、「生姜…?」

「シュガー、シュガー(笑)」

こっちでいただくチャイはかなり甘め。
甘いの好きなのね。

そして、街を見渡すと、
そこら中のお店のおっちゃん達がみんな、
店番しつつチャイ飲んでる。

チャイグラスは、1杯100ccも入らない可愛らしいサイズなんだけど、
小さなお皿に乗ったそのグラスを、
可愛らしく親指と中指の先でつまむように飲んでるおっちゃん達まで、
変に可愛らしく見える。

トルコのおっちゃん達、1日何杯チャイ飲むんだろ…。

やっとピアスを決めて、チャイご馳走さま!とお店を去り、
次は、イスタンブール最後の食事をしに、
ホテル近くのシーフードレストランへ。

SeaBassのケバブと、Swordfishのソテー。

うまー(°▽°)

ってなってたら、やっぱり匂いを嗅ぎ付けてニャンコが集まる。

匂いなのか…?
もしかすると、観光客という匂いを嗅ぎ付けてないか、この子達!?

「おしゃかな、ちょーらい」眼差し攻撃(笑)

かわえぇなぁ…。

そしてそしてホテルに戻り、リフトバンを待つ間、
私がビデオカメラを回してインタビュー取材(笑)

添乗員のMさんに、印象深かったことは?と聞くと、

「ターキッシュエアラインズに搭乗を断られた時に、
 evさんから、呼吸器の規定がないなんて笑っちゃいますね~!
 というメールをもらったこと。
 こちらはガックリしてたのに、あんなメールもらったら、
 一緒に笑っちゃうしかない(笑)
 あれで、肝が座って、よし、絶対トルコ旅行をやってやる!
 って思ったんです。
 呼吸器ユーザーの旅行って、機材がどうとか、診断書がどうとかではなくて、
 本人の気持ちなんですねぇ。
 evさんの、どうにかなる、どうにかする!
 というエネルギーには、圧倒されますよ(笑)
 特殊な人だ(笑)」

との答え。

介助者の2人からも、

「出国予定の1週間くらい前に、evさんから、
 行けないかも(笑)、って、(笑)のついたメールが来たんだけど、
 行けない気がしなかった。
 行けないかもしれないのを行けちゃうのがevさんだから…。
 ニャンコ可愛かった…☆」

「不安だったこと?大変だったこと…?
 うーん…ないなぁ…。
 evさんには、ただ付いていくだけ、頼りにしてます(笑)」

と。

何度、evさん特殊、という言葉が出てきたか…。

そんなこんなしているうちに、
リフトバンのドライバーのユヌスさん登場。

ホテルのエントランスを出入りする際、
ホテルのボーイさんが、やたら介助したがる。

そのうち、車いすの、電動と手動の切り替えレバーの場所まで覚えて、
有無を言わさず手動に切り替え(笑)

でも、うまいんだわ、キャスター上げとか(笑)
日に日にうまくなってたね、あの人、確実に。

最後の方なんて、なぜかあたい、
ダーリンって呼ばれてたかんね、そのボーイさんに。

最後、リフトバンに乗り込む時も、そのボーイさんの介助。

「よい旅を!神のご加護を!また会いましょう!」
と、送り出してくれました。

みんな優しいなぁー。

海を眺めながらアタテュルク国際空港へ。

ガイドのケナンさんが、セキュリティの前まで送ってくれて、
名残惜しいけどバイバイ。

セキュリティ、搭乗もほぼ問題なく。
一度、搭乗ゲートで、
「車いすからバッテリーを外してほしい」
と言われたんだけど、
「外したバッテリーを入れるケースがないの。
 来る時は車いすに付けたまま来たし、この状態が一番安全だから」
と言うと、あ、そう?じゃいっか、とスルー。

さらに、CAが、
「私たち、酸素ボンベの使い方がよく分からないのですが、
 お客さまにおまかせしていいのでしょうか…?」

「分からない」と言い切るのがすごい(笑)
でも、私、使い方ばっちりだから任せとき~!

いい感じにいい加減!
(°▽°)

今回、唯一心配してたバッテリーについて、
拍子抜けするほどにスムーズにいきました。

しかも、帰りの便には、よく見ると足下にコンセントがあって、
使い終わったバッテリーを充電できた!
行きもあったのかな…!?
これがあれば、バッテリー2つ持って行くだけで足りるじゃん…!

今回ちょっと気がついたんだけど、
危険物であるリチウムバッテリーを積んでいる、ということを、
向こうから何か聞かれるまでは黙ってた方がいいみたい(笑)

予約センターでは、
あんなにごちゃごちゃやり取りして大変だったのに、
搭乗口まで行ってしまえば、
リチウムのこと分かる人なんていないんだよね…。

車いすの下に車いす用のリチウム1つ、
呼吸器用に接続部を改造したリチウム1つ、
計2つ積んでたんだけど、見えにくいからか、ほとんどスルー!

もし、自分から
「ここにリチウム積んでるんですけど、どうしましょう?」
なんて言っちゃったもんなら、
きっとまたすごい人数のスタッフが集まっちゃったりして、
わちゃわちゃしただろう。

よし、今回、ちょっとスキルアップしたぞ。

行きは12時間の飛行機も、帰りは10時間。
地球の回転のおかげで、楽に帰ってこられた。
2時間の差って、大きいなぁー!

イスタンブールからインチョンまでの大半の時間は夜。

飛行機も夜に向かって飛ぶし、
夜も東から西に向かって来るので、
すごい勢いで夜に突入。

真っ暗な中、安定した飛行機の中にいると、
宇宙に浮いているような気分にさえなる。

あぁ…念願だったトルコに行ってきたんだなぁ…。

周りのが人達が寝静まっている傍らで、
ぼ~っと夜を眺めていると、
突然一筋のまばゆい光が射し込んできた。

「アッラー降臨( ̄□ ̄;!?」

…かと思ったら、満月!

(°▽°)!

あまりの美しさに絶句。
そして近い!
月のすぐ隣を飛んでいるみたい…!

「ほぇー…」

真っ青な空の下に真っ白な雲海を眺めながら飛ぶ
昼間のフライトもいいけど、
真っ暗な中に月と一緒に浮かぶ夜のフライトも素敵だなぁ。

フライトが8時間経過した頃、
酸素ボンベ交換しよかなーと思ってCAさんを呼ぶと、
「どうしました!?もう空っぽですか!?」って、
心配そうに飛んできた。

空っぽかどうかは、メーターを見ればすぐ分かるんだけど、
全然覚える気ないでしょ(笑)

夜が明けて朝。

インチョン着で4時間のトランジット待機。

フードコートで、ジャージャー麺と酢豚とキンバブ買って、
もぐもぐしながらひたすら待機。

インチョンから成田へも、トラブルなく完璧。

あー!帰ってきてもたー!
行って良かった!
いい旅だった!

意外と体力にダメージがなかったのが、自分でも驚き。

もっとグダグダに疲れてるかと思ったけど、
通算34時間くらい寝てなかったから眠いだけで、結構元気(笑)

旅のサポーター達が良かったに違いない。
本当に、ありがたいことだ。

さて、次の旅に備えて、お金貯めなきゃ(笑)

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