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持続化給付金ついに入金!!感謝とともに疑問!!なぜこんなにも遅いのか??

5/1から始まった法人、個人事業者向けの持続化給付金申請。初日に申し込んだ私ですが、四週目に入った今朝、ついに入金されました!!

入金報告が相次ぐ中、私は本当にもらえるのだろうかという不安が最近積もってましたが、ついに入金。これで当分は凌げます。

しかし、なぜこうまで遅かったのか?周りの音楽家の話などを元に私への入金が遅かった理由を探します。これから申請する人はご参考にしていただければ幸いです。


申請は初日だった

まず、前述の通り、申請は初日の5/1でした。

その時の模様は以下の記事↓

私は夕方の申請でした。振り込みが始まった5/8の報道で初日に受け付けたのは56,000件とのことだったので初日分には含まれていなかった模様。しかし、少なくとも5/2には私の申請は届いていたはず。

上記の解説記事は思いの外好評で、これを読んで申請したという何人かの音楽家から御礼のメッセージが来ました。少しでも役に立って良かった。

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取材が来たが初日には振り込まれず

解説記事を見た日テレの方から取材の依頼を受け、news every.の取材を受けました。

ここで、振り込まれるかどうかの場面を取られたのですが、この時の私は「まあ、初日に振り込まれなくても何とも思わない」という感じでした。二週間程度という触れ込みだったのが一週間に短くなったわけで、二週間程度で振り込まれれば別に不満はない。ただ、この記事で述べている通り、個人的には入金よりも政策が遅いという批判は持っています。


続々と入る入金情報と未入金情報

私の身近でも初日に申請して5/8に振り込まれたという音楽家がいた。また、ツイッターで検索すると入金されたという人たちのツイートが見られた。

しかし逆に初日に申請して早い番号だったにも関わらず入金されないという人も出始めた。報道では5/8に振り込まれたのが23,000件ほど。しかし、申請番号が23,000番台以下の人たちが二週間立っても振り込まれていないという情報も飛び交っていた。

今週に入ると連休中や連休明けに申請した人も入金されたという情報が多く見られた。さらに、私のnote記事を見て申請したという人から「無事入金された」という御礼も頂くようになった。

しかし、私は振り込まれない。。。しかし、相手に気を遣わせるのも忍びないので自分の状況は言わずに喜んだ。私が個人的に書いた記事が同僚の音楽家の一助になったことが素直に嬉しかった。


途中から出始めた赤枠

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三週目になり、さすがに遅いなと思ってツイッターで検索してみると赤枠が出るようになったという書き込みが見られた。申請内容が審査され始めると持続化給付金のマイページに赤枠が表示され、これが消えると入金されるとのこと。

私も早速マイページに行ってみると赤枠が表示されていた。上の写真はその時のスクショだ。いつこの赤枠が表示され始めたのかはわからないが、私の申請が届いたことは確認できた。しかし、そこから四日間何の音沙汰もなかった。


赤枠が消える

昨日(5/21)昼に持続化給付金のマイページを確認。赤枠はそのままだったのでついにこれは四週目に突入かーと覚悟した。明日になったら四週目突入ということを呟こうと思っていたのだが、夜寝る前にふと思い立って確認してみるとこの赤枠が消えているのだ。口座は確認してみたがもちろんこんな時間に入金はない。しかし、赤枠は消えたということは入金間近なのか?しかし、赤枠が消えてから入金まで二、三日待っている人もいるようなので淡い期待を持って就寝。


四週目に入り、ついに入金!!

朝起きても入金のお知らせは来ていなかったので、「まあ、まだだろうな」と思っていた。これは入金は来週になるかもしれないと思っていたのだが、九時前に入金のお知らせのメールが来た。口座を確認してみるとついに入金されていた!!

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感謝!!これでしばらく凌げます。持続化給付金を申し込む音楽家はリアル活動中心だと思うので緊急事態宣言以降はほぼ収入がない状態でしょう(ライバーやユーチューバーなどオンライン活動が中心の人は逆に増収だったりする)。私を含めこの制度はとても大きな助けです。


結局何が悪かったのか?

ではなぜここまで入金日に差が出たのかを考えてみる。不備の連絡が全くなかったことから、提出書類には問題がなかったのでしょう。書類に問題がないのになぜ遅かったのか?単に事務的な問題なのか、優先順位を付けられていたのか?その辺を推測してみたいと思います。


法人と個人事業者で区別?

これはないと言って良いでしょう。なぜなら、私の周りでも個人事業の音楽家が初日申請で給付初日に入金されています。法人でも早くに入金された法人と遅い法人とがあるようですのでそれぞれに差があるようです。


減収月がいつか

これが関係しているかは分かりませんが、やはり音楽家は三月の時点ですでに相当な減収になった人が多く、三月分の減収で申請している人が多いようです。その方が急を要するという判断で早められた可能性もあるのか?
私は前掲記事で書いているように四月から極端な減収になったので四月の減収で申請しました。

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決算書を出しているかどうか(特例かどうか)

私が一番感じているのはここです。青色申告で出している私の周りの音楽家は昨年の確定申告での決算書を元に前年同月比で50%減を示しています。一番最初に出されたであろうこの基準は役所も判断しやすかったのではないか。
私は前掲記事に書いてある通り、前年同月比ではギリギリ50%を超えてしまったので年収を12で割った平均月収との比較で申請しました。その場合、決算書を出しません。そこで判断が遅れたのか?
しかし、制度上、これも問題はないので遅れる理由にはなりませんが、みやすさという面では決算書があった方が信頼しやすいのはあったでしょう。そこで見送られた可能性のあるのか?

もう一つ、特例で申請した場合も遅れる人が多かったようですが、これもまた微妙で、早くに通常申請した人が特例の人よりも遅いという書き込みもみられます。


提出書類の見やすさ(役所へのアピール)

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やはりこれだけ混雑と混乱が予想される場合、役所で判断しやすい提出の仕方が一番なのかとも思います。

例えば、売上表は減収した月の物を出せば良いとなっていますが、初日に振り込まれた友人は「減収を強調するために一月から四月までの売上表を全部提出した」と言っていました。確かにそれは一つのアピール方法です。もちろん、友人は決算書も出しており、昨年の収入との比較は一目瞭然です。こういった相手にわかりやすい申請書類を出すというのも大事なところかもしれません。私も売上表は今年の分を全て出しておけばわかりやすかったかなと反省しました。

あとは写真の撮り方が綺麗で見やすかったりなども大事かなと。

私が少し不安だったのは銀行口座の通帳の写真。通帳がない人が多いのでオンライン口座の画面のスクショでも良いということを知らなかったので、口座連絡通知書というのを写真に撮って送りました。これも確認しづらいのかな?でも結局問題はなかったので不備通知もなく受理されたわけだが。。。


個人番号カードをもっと使えるようにすべき

今回の給付金の問題で浮き彫りになったのがマイナンバーの問題(何でカタカナ英語なのか謎なので、以下はカード記載の個人番号と表記)。

個人番号を作ったのに活用しているのは確定申告を電子申告している人だけ。結局、事業者以外は作る意味ないよって役所の人も言う始末。こんな不十分なものを何のために作ったのか?

国から発行される個人カードを持つのはヨーロッパやアメリカでは当たり前。オーストリア留学中にでオーストリア人が持っているのを見せてもらったが、厚手の画用紙のような二つ折りのカードで、それを持っていればEU内は行き来できていた。アメリカでは身分証明書を持っていないと酒を買わせてもらえなかったりする。

なぜ日本では運転免許証が身分証明書になるのか。これから自動車免許を取る人は減っていくだろうし、最早時代遅れではないだろうか?現在でも免許を持っていない人は証明書掲示が悩みどころだ。法案成立に際して反対キャンペーンがあったことも知っているが、今回のことで個人番号法の不備もたくさん見つかっただろう。個人番号を使った制度設計の必要性を感じた人も多かったのではないだろうか?セキュリティを強化しながら、こういった非常時にすぐ国民に対応できるシステムを作るべきだと思う。

特別定額給付金にしてもなぜわざわざ地方自治体経由で配ったのか?個人番号を使って事務処理を円滑に進められるようにしておけばもっとすぐに給付できたはずだ。そして、そういった給付しやすさがあれば政府もそういった政策を出しやすくなるのではないでしょうか?個人番号制度の整備をぜひ国会でしてほしいと個人的に思います。


追記
ちょうどこの記事を出してすぐに目に入ってきたニュースに個人番号についての記事がありました。
口座情報にマイナンバーを登録し管理 金融機関に義務づけ検討


【朗報】持続化給付金の対象が拡大?

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今年創業の事業者や雑所得で申請していた人たちが申請できないと言う問題がありましたが、昨日から政府が対応する方針だと報道されています。

「持続化給付金」 ことし創業の事業者も支給の対象で調整

これまで対象外となっていた音楽家のみなさんには朗報です。音楽家の中には雑所得で申告していたという人が多いです。私も以前はそうでした。税務署で言われたという人もいますし、私も相談した人に雑所得で良いよということで雑所得で申請していました。しかし、フリーの音楽家はやはり事業で申請した方が良いと思うので、今回を機に、来年の確定申告からは白でも青でも事業収入で申告しましょう。音楽家が職業として国に認知させるためにも音楽事業者の増加が見える方が良いと思っています。

対象拡大については続報が出たらnote書くかも。


他の制度も使えないか模索中

地方自治体ですでに出ている支援策や国からの支援策など使えるものがないか探しています。まとまったらまた書こうと思います。みなさんから何か情報ございましたらお教えください。

今回、持続化給付金が出たことでかなり助かりました。自分の生活を続けるのももちろん、事業を続けるためにも大変ありがたいです。今回の政府の対応についての批判は色々とあれど、この給付金をもらえたことには本当に感謝です。助かる音楽家の方々も多いと思います。

しかし、これからまだまだ正念場が続きます。がんばっていきましょう!!

蛯澤亮
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