ばあちゃんと孫。
入院中の祖母が転院しました。
時を遡ること12月。自宅で転倒し、骨折。
全身麻酔で手術を行いました。
これまで入院していたのは「急性期病院」と言われる場所で。
急性期病院とは、急性疾患または重症患者の治療を24時間体制で行う病院のことを指します。
緊急で運ばれてくる患者さんのために常に病床を確保しておく必要があるため、あらかじめ入院できる期間が決まっています。
その期間が迫ってくると患者や家族は転院or退院を考えなければいけないのです。
高齢者の場合、病状が落ち着いていれば退院し、自宅で過ごしたり介護施設で過ごしたりします。
しかし、祖母は事情が異なりまして…。
術後の経過は良好で、骨折自体は治ってるのですが、その頃から徐々に食事が摂れなくなりました。
今は点滴をしながら1口、2口食べ物を口に運ぶのが精一杯の生活をしています。
転院先は「原因不明の食欲不振は、急激に回復することもあるので、いろいろな味付けや形状の食事を試していきましょう」と言ってくれました。
良い方向に流れが向くことを家族みんなで祈っています。
認知症の症状も入院中にずいぶんと進んでしまいました。
急性期病院ではコロナ感染者減少に伴いこれまで面会禁止だったルールが緩和。
入院後半から数分の面会が許可され、家族が交代で会いに行っていました。
いろいろなことを忘れてしまって、話も噛み合わないことが多くなりましたが
「来たよ。誰だか分かる?」と聞くと毎回「ミーアちゃん!」と笑顔で即答してくれました。話は支離滅裂でも、私の名前だけは絶対に呼んでくれる。
孫パワー健在。
私の話を聞いて、頷いたり笑ったり。
帰るときは「また来るね」と祖母と握手し、手をタッチして病室をあとにすることが日課でした。
転院先は面会禁止なので、会うことができません。悲しいです。
家族の顔が急に見えなくなって、またいろいろなことが振り出しに戻ってしまうのではないかと心配です。
この先、どうなるか分かりません。高齢なので急変も有り得ます。
祖母の生きる力を信じて、祈るしかない、念じるしかない。
私も頑張るから、ばあちゃんも。
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