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一気読み。

夏休み、図書館に通う子どもたちの付き添いついでに自分の本も借りました。
久しぶりのミステリー小説。
2週間借りる予定でしたが、先が気になり3日で読み終えてしまいました笑。
 
東京都出身の推理小説家・麻加 朋(あさか とも)さんの『ブラックバースデイ』という本です。
小説コーナーを「あ行」から攻めていこうと思いながら歩いていたら、歩き出してすぐにこの本と目が合ってしまいました。
図書館で本と目が合う瞬間、人生で何度もあります。そういう時は借りるのが正解。
 
離島で暮らす奇妙な関係性の二家族とその家族に関わる親子を取り巻く出来事を書いたミステリー小説です。
主人公の青年が様々なヒントを手掛かりに二家族の「真の姿」を解明していくというもの。
 
作者の麻加さんは60代の主婦なんですね。
この小説は「第25回日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞後に出版された作品だそうで。
麻加さん、夫の「小説書いてみたら?」という一言で書き始めたんだとか。
ご主人は奥様の才能や想いを理解していらしたのですね。素敵です。
 
実際に書き始めて「私、書くこと好きかも」と自身の新たな才能を発見した麻加さん。
創作をしている時間がとても楽しかったとインタビューで答えていました。
 
2017年に完成した長編小説を「日本ミステリー文学大賞新人賞」に応募したら、一次予選通過。2019年、2020年と二作続けて最終候補まで残ったそうですが、残念ながら願いは叶わず。
そして2021年ついに夢見ていた「第25回日本ミステリー文学大賞新人賞」を受賞。現在に至ります。
 
人物の描写や流れるような展開、真の黒幕の異常さ…。
ネットの書評を見ると賛否両論あるようですが、私は好きです。
人物の心情や人間性の表現が見事だと思います。
 
こうなってくると「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作品も読みたい。
受賞作は『青い雪』
 
『ブラックバースデイ』を読み終えた足で図書館に行き、借りてきました。
お盆で忙しくしていて、なかなかゆっく読む時間を確保できないのですが
いつも手元に置いて、隙あらばページをめくっています。
 
電子書籍も良いけど、やっぱりこの紙をめくる感触が好きなんだなぁ…。

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