見出し画像

宅配便のCOOL CHOICE

クール・チョイスは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素をなるべく出さない「もの」や「サービス」、「ライフスタイル」を選ぶこと。無理や我慢ではなく、快適な暮らしにもつながる、未来のための選択です。みなさんも、「COOL CHOICE」に取り組みませんか?

いきなりですが、クイズです。

宅配便の再配達1回あたりにトラックから排出されるCO2の量は、テレビを何時間消したときのCO2削減量と同じでしょうか?
(1)1時間 (2)4時間 (3)8時間

   答は、(3)の約8時間。再配達1回あたりのCO2排出量は、国土交通省によると約470g*。これは、100Wの液晶テレビを見る時間を8時間減らした時の排出量**と同じくらいになります。

2017年には、宅配便の約2割が再配達

    温暖化防止や省エネというと、テレビを見る時間を短くしたり、電気をこまめに消したりという、電気に関わることに、目が行きがちなのですが、実は、自動車由来のCO2の量はとても大きいのです。2017年には、宅配便の約2割が再配達となっていました。
  そこで、環境省では「COOL CHOICE できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン」を立ち上げ、他の省庁とも連携しながら、取り組みを進めています。毎年、サンプル調査を行っており、今年(2021年)4月の調査では、再配達率が約11%になりました。成果が現れていますが、もうひと頑張り必要です。

1回で受け取るためのポイントをご紹介

ポイント1.荷物を送るときは、送り先への連絡と時間帯指定を!
   再配達の理由で多いのが、「配達がくるのを知らなかった」。事前に、相手に知らせて、受け取りやすい日時を聞いて、日時指定をすると、再配達が減らせます。

ポイント2.宅配事業者が提供しているメールやアプリの活用を!
   宅配事業者が提供しているコミュニケーション・ツールを利用すると、配達予定のお知らせが届くので、都合の良い日時に変更することで、再配達が減らせます。
   なお、SMS(ショートメッセージ)での宅配便のお知らせは、詐欺です。注意しましょう!

ポイント3.置き配や、コンビニ受取や駅の宅配ロッカーの活用を!
 コロナの影響で、玄関などに置いておく「置き配」も頼みやすくなりました。コンビニなどを受取場所に指定して、仕事帰りなどに受け取ることで、再配達が減らせます。

 近年頻発している猛暑や、大雨・台風による深刻な被害。地球温暖化が進むと、ますます増えていくと報告されています。それらの被害を少しでも小さいものにするためにも、みなさんも宅配便のクールチョイスに取り組みませんか?

盛り込めなかったことを補足!

*470g
平成27年(2015年)8月25日、国土交通省物流審議官部門物流政策課企画室の資料「宅配の再配達の発生による社会的損失の試算」で試算された、CO2排出量約42万トンを使用。その際の再配達数、8925万個で割った、470gを使用。

**100Wの液晶テレビを見る時間を8時間減らした時のCO2排出量
 
100W×1時間=100Wh=0.1kWhに北海道電力の二酸化炭素排出係数0.6kg-CO2をかけると1時間あたり60g。8時間だと480g。(排出係数は、北海道電力の2019年度の数値を使用。)

 京都府地球温暖化防止活動推進センターの宅配便「再配達削減チャレンジ!」キャンペーンのページは、情報満載。リンクは、北海道でも役に立つ内容で、オススメです!

COOL CHOICEへの賛同登録を!

 最後までお読みいただきありがとうございます。環境省では、COOL CHOICEへの賛同登録を呼びかけています。登録する方が増えると、取り組む人や知恵も広がっていくのだと思います。よろしければ、こちらから登録していただけたら嬉しいです。

coolchoice賛同

さて、放送は・・・





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?