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オリジナルビール 『BACK TO RIVER』 ができるまで

2023年6月末にファーイーストブルーイング( https://faryeast.com/ )とサンクスヒノハラ( https://thankshinohara.jp/ )のコラボレーションビールである『BACK TO RIVER』が発売となりました。

今回はこのビールの企画から完成まで経緯を江辺目線でご紹介します。


HINOKO TOKYOでのサンクスヒノハラとの出会い

そもそもは昨年末に行われたHINOKO TOKYOというキャンプ場で行われたビール名と同名の『BACK TO RIVER』というイベントがきっかけでした。

もともとは会員制のサウナ付きキャンプ場であるHINOKO TOKYO( https://hinoko.jp/ )が気になっていた僕は、会員でなくても参加できるこのイベントに「HINOKO TOKYOを体験できる!」と主旨も読まずに参加を申し込み。

当日、イベントの冒頭で『BACK TO RIVER』の企画主旨や、コラボレーション元になっていたサンクスヒノハラの説明があり、以下のようなことを知りました。

・HINOKO TOKYOがある檜原村に産廃焼却施設の建設計画が動いていること(2022年末時点)
・建設計画は自然環境への影響などを心配する声も多く、その計画の取り下げや見直しのためにサンクスヒノハラというプロジェクトを立ち上げたこと
・サンクスヒノハラでは、計画に対し単純に「反対!」と声を上げるのでは地域に対するマイナスなイメージがついたり、賛同者の気持ちも続かないと考え、檜原村の自然に対し「ありがとう」という気持ちや言葉を集め、建設計画反対の署名運動を行っていること
・その活動を受け、HINOKO TOKYOでは、普段みんなが楽しんでいる川遊びが産廃焼却施設の建設で、今までのような形で楽しめなくなる可能性を考え「BACK TO RIVER」というプロジェクトを通し、川遊びの楽しみを伝えるイベントを企画したこと

イベント当日の企画主旨説明の様子
みんなで楽しんだドデカ鍋パエリア
サウナで温まって川にドボン!(12月でも温まった体に川の水が気持ちいい!)
最後にみんなで記念撮影

これらの一連の話や活動をしている人たちの姿を見て、日頃からプロジェクトマネージャとして活動をしている僕は大きな感銘と、自身への内省があり「何かこのプロジェクトに協力できることはないか」ということをイベントに参加しながら考えていました。

クラフトビール企画の持ち込み

このような経緯の中でイベントに参加をする中で"自分だからこそ協力できること"を考え、思いついたのが『多摩川をテーマにしたオリジナルのクラフトビール造り』でした。

それは、これまで僕がクラフトビール好きが高じて、ビール好きの仲間たちとビールブルワリーさんに頼んでクラフトビールを造るという活動の延長線にあたる、自身のライフワークにも繋がる企画でした。

これまでのSLOW SLOW BEERという有志のビール好きメンバーでのビール造り活動

そういった経験を踏まえ、今回も

  • 檜原村に流れる秋川は、多摩川の支流にあたること

  • 水はビールを造る上での大事な構成要素の一つでもあること

  • "ビール"というツールは、ほかのお酒と比べても特にライトで楽しい気持ちで「乾杯!」ができ、多くの人を繋げることができること

という点でサンクスヒノハラに協力しつつ、自分自身も楽しむことのできるプロジェクトが作れるのではないか?と考え、いそいそと企画意図を綴った文面をこしらえ、イベント時に名刺交換をさせてもらった三島さんに突然メールを送ったのが、このビール造りのはじまりでした。

ファーイーストブルーイングさんの賛同

多摩川周辺のクラフトビールブルワリーのリストを作り、提案用資料を用意して連絡を始めたところ、サンクスヒノハラメンバーの清田直博さんの繋がりで、多摩川から更にさかのぼった源流域である山梨県小菅村でビールの醸造をしているファーイーストブルーイングさんと繋がり、オリジナルビール造りが現実味を帯びてきました。

今回のプロジェクトのお話をする中で、ファーイーストブルーイングさんにも、多摩源流域の豊かな水の恩恵を受けていること、いつか小菅村でも檜原村と同じような問題が起こる可能性もあり他人事ではない、という部分で共感をしていただきました。さらに、ちょうどアウトドア向けの限定ビールを造るタイミングでその製品コンセプトとも合致したということもあり、その一部を特別ラベルという形でコラボレーションさせてもらうことが決まりました。

ファーイーストブルーイングさんに伺った際の醸造所見学風景
壁一面に貼られた今までの限定品ラベル。ずらり。

ビールのネーミング検討とラベルデザイン

そこからメンバー内でビールのネーミングやラベルデザインなど、オリジナルビールを具体化するための動きが加速。

ビール名はネーミングの力強さと、プロジェクトとしての一貫性を意識し、当初僕がビール造りを提案するきっかけとなったイベント名と同名の『BACK TO RIVER』に決定。

ビールのラベルデザインはデザイナーで、個人でイラストレーターとしても活動している山﨑菜緒さんに依頼をし、シンプルな白地が目を惹きつつ、色とりどりの川の表情が豊かなイラストと、ゴシック体で力強いフォントを使ったビールラベルが完成しました。

ネーミングやデザイン検討当時のmiroの様子
ついに出来上がったBACK TO RIVER

ビールに込めた想い

今回造ったBACK TO RIVERは、一連のプロジェクトや経緯を知ってもらうことで多くの人に檜原村のことを知ってもらい、豊かな自然を感じてもらったり、当時建設予定だった産廃焼却場の建設計画※を、より多くの人に知ってもらうことが目的の一つとなります。

ただそれよりも、そういった話は抜きにして、まずはいろんな方の手に取ってもらい、ビール自体を楽しんでもらうことが、プロジェクト企画当時に僕が感銘を受けたサンクスヒノハラのプロジェクトの姿勢であり、いよいよ到来した暑い夏の季節に出来るだけ多くの人にビールを楽しんでもらえることを願っています。

※ 檜原村の産廃焼却場建設計画は2023年4月に計画事業者から設置許可申請の取り下げ願が提出され、計画は白紙となっています。現在、サンクスヒノハラでは計画再申請の可能性も考え、一連の出来事を檜原村だけでなく、多くの人に知ってもらうための継続的な活動へ移行しつつあります。

ビールを買える場所・飲める場所(8/4更新)

そんなBACK TO RIVERですが、現在多くの方の手に取ってもらい楽しんでもらえるよう取り扱ってもらえる店舗やイベントを募集・企画中です。

今現在、ビール購入ができるのは以下になります。

ビールを買えるECサイト・サービス

ビールを飲めるお店・場所

ぜひ、ビールを飲んだ際には #backtoriver のハッシュタグをつけてSNSなどへ投稿してください!

みなさんに楽しんでもらえることを心から願っています!乾杯!🍺

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