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マンチェスターシティーのスタジアムへのこだわりがすごかった。

こんにちは!今回はリバプール大学のSports Business and Management MScでの学びの振り返りとして、印象的だったエティハドスタジアムに研修で行った学びをシェアしたいと思います。一言で総括すると、マンチェスターシティー(グアルディオラ)のこだわりが詰まっていて、「神は細部に宿る」とはこういうことか言わんばかりの徹底に驚きました。この記事では以前X(旧Twitter)で少し反響があった内容の補足をしていこうと思います。


字数制限でつたえきれなかったことも書いていきます。

①ポゼッションを意識した芝生の長さ調整

まず、まず、1つ目はパススピードを落とさないために、ピッチの芝生を23mmに調整していることです。一般的な他のスタジアムは25~30mmが多く、これもペップのこだわりだとクラブのスタッフが話していました。真偽は分かりませんが、シティーがアウェーになる際はホーム側が芝生の長さを長めに調整してくることもあると話していたました(笑)。

②心理学に基づいたロッカールームの作り

ロッカールームの形にもペップのこだわりがありました。心理学の観点からも円形の座席配置は感情や幸福に良い影響を与える可能性があることが示唆されています。ただペップの真意としてはなるべく全選手と同じ距離で表情を見たいということ、全選手と等しい距離にすることで全選手に当事者意識を持ってほしいという思いがあるみたいです。(エビデンスを探したところ、Circular seating arrangements: Approaching the social crux in language classroomsという論文できちんとありました(笑))

一方のアウェー側は、下の写真のようにグレー基調の長方形で無機質な印象でした。しかし、これも勝つために心理学を利用した作りになっているみたいで、グレーには人の心理状態を落ち着かせる色で曖昧の象徴的な色と心理学的に検証されている効果を利用して、アウェーチームのモチベーションに影響を与える意図の設計にしているとのことでした。

ついでに気になって調べたところ、国際首脳会議も円卓のデスクで行われるイメージがあり調べたところ、「参加者全員が対等な立場で発言できるようにするため」とのことでした。

(ホーム)プロジェクションマッピングもできるようになっており,音響も映画館みたいでした。
(アウェー)座る部分も固く、ホームに比べて落ち着かない印象でした。

③ユナイテッドの象徴である赤は極力避ける

スタジアム内のホスピタリティールームはライバルであるユナイテッドの象徴である赤を極力使わないことです。しかし、マンチェスターシティーでも赤を使わざるを得ない物が2つありました。1つ目は消化器です。消化器は法律で赤と定められているらしく、これに関しては仕方がないと思いました。2つ目はケチャップです。ちなみにケチャップに赤を使うことはクラブにとって苦渋の決断だったそうで、青色のケチャップも試作したようですが、味の問題で赤を使うことにしたそうです(笑)。

スタジアムのホスピタリティールーム

今回は小ネタのような内容でしたが、スタジアムの随所にクラブのこだわりが詰まっており、プレミアチャンピオンたる所以だと感じました。23/24のプレミア優勝予想について雑談していた際、シティースタッフは全員本気で「私達が勝つ」と自信を持っていました。その時リバプールが首位で、リバプール大学の生徒にはリバプールファンが多い中でも、彼らは自分たちのクラブに誇りを持っていると感じました。結果論ではありますが、シティーの強さはスタッフからも伝わる研修でした。今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!!

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