自尊心を回復する

自尊心とは、自分を大切にする気持です。自尊心が欠如すると、自分を大切にすることができません。自分を大切だと思えなければ、自分に好きなことをやらせてあげよう、と思えなくなります。自分が好きなことをやらなければ、自分の心を満たすことができません。自分を大切にする気持がなければ、不満な毎日が続く、ということです。

逆に、自分を大切にする気持があれば、自分に好きなことをやらせてあげよう、と思うことができます。自分がやりたいことをやれば、自分を満足させることができます。自分を大切に思い、自分に好きなことをやらせてあげて、自分で自分を満足させる、という体験を積み重ねることで、人生が充実してきます。そして、「自分は自分を幸せにできるんだ」という自信を感じられるようになっていきます。

他人にどう思われるか、ということばかりを気にして、自分の好きな生き方ができなくなっている人が多くいます。「こんなことをしたら、周りからバカにされてしまうかもしれない」「こんなことをしたら、みんなから嫌われてしまうかもしれない」という怖れから、自分のやりたいことができなくなってしまうのです。自分が好きなことをやらなければ、どんどん不満が溜まっていきます。自分で自分を満足させる、という体験をしなければ、「自分は幸せな人生を送ることができる」という自信を得ることができなくなります。

自分を幸せにするのは、自分自身です。そして、自分に好きな生き方をさせてあげるためには、自尊心を高める必要があります。子どもは自分のことが大好きだし、自分が好きなことを堂々とやろうとします。子どもは、自尊心が高いということです。今あなたが、自分のことを大切にできないとしたら、それは、人生のどこかで子どものときもっていた自尊心を失ってしまったからです。本書の目的は、子どものときに誰でももっていた健全な自尊心を回復することです。

言いたいことを言えるようになりたい、好きな生き方をしたい、自分に自信をもちたい、自分を好きになりたい、人間関係の苦痛を取り除きたい、ブレない自分をつくりたい、ノビノビと自由に生きたい、という方に読んでもらいたい一冊です。

内容：

はじめに
０１　人生に必要なのは自尊心
０２　「自分はダメだ」というのは、ただの思い込み
０３　何よりも先に自分を大切にする
０４　自分が自分のやさしい親になる
０５　こんな人には嫌われてもいい
０６　自分にしかできないことをやる
０７　自分を知ることで、自分を幸せにできる
０８　悪口は、生命時間の無駄遣い
０９　自分の心を満たすのは自分自身
１０　自分が自分を応援する存在になる
１１　自分にとって正しい生き方をする
１２　自分にできることだけをやればいい
１３　「不安はなくならない」と受け入れる
１４　嫌われるリスクを負う
さいごに