なぜあの人は、失敗したあなたをバカにせずにはいられないのか？

自分がやりたいと思ったことを自分にやらせてあげることで、自分を満たすことができます。自分がやりたくないと感じたことを自分にやらせないことで、自分を消耗させることがなくなります。やりたいことをやってやりたくないことをやらないという体験を積み重ねていくことで、人生が充実していきます。

嫌いなことをすると苦痛になるので、自分の嫌いなことを知るのは簡単なことです。しかし、自分の好きなことを自分にやらせてあげようと思っても、好きなことがわからない、ということがあります。自分の好きなことを知るためには、ある程度の経験が必要になります。「これをやってみたい」と思ったことを行動に移して、自分がどう感じるかを観察する必要があります。たくさん行動を起こして、「これは思ったほど楽しくなかった」「これは自分には向いていない」「これは本当に楽しかった」と気づくことで、だんだんと「私ってこういうことが好きなのかもしれない」と学んでいくことができます。

失敗する人をバカにする人には行動力がない

行動を起こせば、必ず失敗するリスクがあります。失敗をすると、「だから、やめたほうがいいって言っただろ？」「お前は本当にダメだな」と言ってくる人がいます。失敗して落ち込んでいるあなたに、「バカな自分を反省しなさい」と言ってくる人がいます。

そのような人は、失敗しないことが人生の目的になっています。そして、失敗しないための最も有効的な方法は、行動を起こさないことです。行動を起こさなければ、「失敗したらどうしよう？」と不安を感じることがありません。行動を起こさなければ、失敗して落ち込むことがありません。行動を起こさなければ、失敗して周りからバカにされることがありません。

他人の失敗をバカにする人は、自分も失敗をしたらバカにされる、と怖れています。だから、「自分と同じように失敗をバカにする人達からバカにされたくない」という思いから、行動を起こすことができなくなります。

行動しなければ、自信はつかない

行動を起こさなければ、不安になったりガッカリしたりバカにされるリスクを減らすことができるので、自分の心を守ることができると考えがちです。しかし、行動を起こさなければ、自分はどんなことが好きで、どんなことが嫌いかを学ぶことができなくなります。

自分の好きなことがわからなければ、自分の好きなことを自分にやらせてあげることができません。自分の好きなことをやらなければ、自分を満たすことはできません。自分の嫌いなことがわからなければ、自分の嫌いなことをやり続け、自分を苦しめ続けることになります。行動を起こさなければ、ネガティブな感情を避けることはできても、自分を楽しませたり喜ばせることができなくなります。

行動を起こさないで失敗を避ける、ということを繰り返すことで、どんどん不満がたまっていきます。行動を起こさなければ、成功体験を積み重ねることができません。だから、いつまでたっても、「自分は自分を幸せにできるんだ」という自信を得ることができなくなります。

行動しない人の言葉を真に受けない

失敗を怖れて行動を起こさない人は、不満を解消するために人をバカにします。自信がないという苦しみを紛らわすために、人をバカにします。そのような人は失敗した人を見つけて、「だから、やめておけって言っただろ？」「お前は本当にバカだな〜」と言うことで、「失敗しない俺のほうが偉いんだよ」ということにしたがります。「失敗するのはお前がダメだからだ」と攻撃することでイライラをを発散し、「俺のほうがマシだ」と優越感を感じることで、自尊心を満たそうとします。

あなたが自分を幸せにするための行動を起こせば、失敗することがあります。そんなとき、不満で自信がない人達が、ここぞとばかりにあなたの周りに集まってきます。そして、あなたが自分を幸せにするための行動を起こしたことを反省させようとしてきます。自分の不満を解消するために、自信のない自分を忘れるために、「だから、お前にはムリだって言っただろ？」「お前は何をやってもダメなんだから、何もしないほうがいいって」などと言ってくることがあります。

あなたには、そのような人に何と言われようと、自分を幸せにするための行動をやめないでほしいと思います。あなたはたくさん行動をして、たくさん失敗することで、自分を幸せにする能力を高めることができます。だから、失敗しないことが目的になっている人に、「失敗するお前はバカだ」「失敗しない俺のほうが偉い」と言われても、その言葉を真に受けないように気をつけてほしいと思います。