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ビジネス出張記030 : ポーランド

1. ゴールデンウィーク

 数年前のゴールデンウィークを思い起こせば、ポーランドへの出張だった。帰国ラッシュだったが、逆行する便の為か、空港も機内も非常に空いていた。搭乗は意外と予定時刻通りで、特に列を成す事無く搭乗できた。ちょうど朝方のニュースでケニアの飛行機・ボーイングB-737が墜落しており、搭乗する機体を自然と気になり確認した。乗ったのはB-777で、そんな事でちょっとツキがある感じがした。

2. ワルシャワ空港

 ポーランドのみならず、旧共産国への始めての入国であった。入国審査は地味な軍服を着た愛想の無い職員が対応し、旧共産国に来た事を実感させられる。無表情の審査員が押した入国のスタンプは、パスポートの最後のページに押されていた。順番に記録のスタンプを押してきた資本主義への当てつけか、この国のスタンプだけ違うルールに則った場所に押されている。ウクライナに出張した方によると、やはり最後のページにスタンプを押されており、共産圏の常識かもしれない。ワルシャワ空港のラウンジは、小さくて最低だった。座るスペースが全く無く、何もしないのも勿体無いので立ったまま瓶ビールを一気に飲み干し、ポテトチップスを一袋掴んで出た。所要時間1分30秒と、ラウンジ使用最短記録を残した。

3. Kielce

 ドライバーが待っており、車はアルファロメオのスポーツカーだった。日本車も良く走っている街中を通り抜け、直線の道路をアルファロメオが快走するが、走れど走れど同じ景色である。かなり大きな国であり、空港から2時間30分かっ飛ばした後、ようやく目的地のKielceに到着した。ホテルは駅前の綺麗な建物で非常に好印象であった。ロビーの壁には大きな女性の裸の絵がかかれており、少しセンスの違いはあるが許容範囲内だった。駅前の商店街がホテルの隣にあったので、夕食前にお土産を購入しに尋ねた。おばさんが三人いたが、全く英語が通じない。クレジットカードが使えるかどうかの確認に、身振り手振りしながら、かなり時間が掛かった。ポーランドの事を「ポルスカ」と発音するらしく、唯一通じるキーワード「ポルスカ」を連呼しながら、手当たり次第にご当地のお土産を買いあさったが、大きな袋一杯に買いこんだにも係わらず、総額はたったの4,000円程度だった。

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