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プライベート旅行記063 : 北海道 (牛乳)

1. 道の駅

 北海道と言えば、やはり牛乳である。北海道に酪農を根づかせるため、アメリカ人のエドウィン・ダンが牛と共に来日したのは、1873(明治6)年であった。その文化的な流れを受け、1日1リットルの牛乳パックを飲み干すこともある、牛乳好きの息子が北海道に上陸したのは、約140年後となった。まずは濃厚なソフトクリームを平らげ、牛乳を探す準備を整えた。

2. セイコーマート

 “セイコーマート“は、道内では最も店舗数が多いコンビニである。店内で売られている牛乳は、これぞ探していた”北海道牛乳“だった。美味しくて父親に分けるのはもったいないと言い、一口も残さずに飲み干した。この北海道牛乳がおいしい理由は、原乳が北海道の北部、豊富町で生産されていることにあるとパッケージに書いてあった。乳牛たちはストレスの少ない冷涼な気候で、のびのびと暮らし、恵まれた自然環境のもと、大切に育てられています。この乳牛たちから搾られる牛乳を、厳しい衛生管理基準のもと、町内の工場で商品にして、新鮮さを保つ温度管理を行いながら毎日お店へと届けているそうである。

3. ホテル

 ホテルのビュッフェでも牛乳を発見した息子は、一口飲んで昼間に飲んだ牛乳と同じだと言い切った。しかし表示を見ると、“北海道サロベツ牛乳”と書いており(タイトル写真)、違いの分からないバカ舌かと親子で言い合いしていた。だが、後で調べると、サロベツとはアイヌ語の「サル・オ・ペツ(葦原を流れる川)」に由来する豊富町付近の地名であり、呼び方が違うだけで同じ牛乳であった。利き酒ならぬ利き牛乳は、息子の舌が正しかった。

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