チガサキ⊿ライフ023 : 正月 (実家)
1. 元旦
その年の元旦は妻の実家に居たので、子供たちは祖父と叔母からお年玉を貰っていた。生まれて初めて貰った、お札の入ったお年玉に、値打ちを理解してないながらも、はしゃぎながらお年玉の袋を持って家の中を歩き回っていた。子供たちにとっては、ついてる年の幕開けであった。
2. 二日
一週間近い帰省を終え、茅ヶ崎に戻ったのは、1月2日であった。妻の実家を出たのは正午であったが、羽田空港を経て自宅の最寄駅に着いたのは、もう夕刻のすっかり暗くなっていた。夕飯を作る元気は妻にあるはずもなく、駅前のバーミヤンで夕飯を取った。流石に正月からバーミヤンで中華料理を食べる人は少なく、店内はガラガラであった。
3. おみくじ
正月気分も少し抜け始めた1月4日に、まだおみくじを引いていない事に気付いた。正月の初売りバーゲンを目当てに、妻は朝から出かけていたので、子供と3人で駅前の神社に出かけた。おみくじを目当てに勇んで神社に着いたのだが、例年設置しているおみくじ売り場は、すでに撤収されていた。遅すぎて売り切れたかと、諦めかけたが、よく見ると神社の隅で細々と販売を続けていた。毎年大吉を連発する神社であるが、今年も見事に娘と息子の二人とも大吉であった。私は微妙な中吉で、残る妻の分は我家のラッキーガールに引かせて、お土産のように持って帰った。バーゲンを満喫して帰ってきた妻に、代理購入したおみくじを渡して開かせた。代理購入に困惑しながらも開いたおみくじを皆で覗き込むと、私よりさらにしょぼい小吉であった。娘のくじ運を借りての小吉であるので、実質妻の今年の運勢はほとんど凶に等しく、苦難の年であろうと分析された。
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