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チガサキ⊿ライフ046 : 怪獣

1. 影響

 姉の影響を強く受け、我家の長男は、すっかり髪飾りやマネキュアがお気に入りであった。好きな色はとの質問に、「黄緑色」と答える姉を差し置いて、息子は「ピンク」と答える。コップの色や靴の色もピンクを好み、林家ペーパー顔負けの色彩感覚を有していた。

2. 怪獣

 そんな息子も、姉の男友達の家で、ウルトラマンの玩具に興味を示していたらしい。そのお兄さんには大事なウルトラマンだったらしく、貸してもらえなかったそうなので、我家で始めてのウルトラマングッズを買いにトイザラスに出かけた。数ある怪獣の中から息子が選んだのは、牙をむき出した迫力のあるものであった(タイトル写真)。なかなか力強い怪獣を選んでいたので、息子も凶暴な怪獣で遊ぶのかと、態度には出さずとも内心で少しほっとした。

3. 一人遊び

 自宅に帰ると、1階から息子の歌声が聞こえてきた。「いいな、いいな、人間っていいな…。」姉が幼稚園で歌っている、“まんが日本昔話”のエンディングテーマである。姉と二人で遊んでいるのかと部屋を覗くと、そこに見えたのは怪獣の玩具で一人遊びを始めた息子が、可愛いく怪獣の腕を振りながらその人間への賛美歌を歌っている姿だった。思わずこけそうになりながら、「おいおい、その怖い顔は、ガオーって言うやろ、普通。」と親の固定観念をついつい押し付けてしまった…。当然、口を尖らせながら息子が、「いいんだよ。」と強く反論した事は言うまでも無く、確かに優しい怪獣が居てもおかしくはないかと息子の主張を受け入れた。

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