マガジンのカバー画像

ビジネス出張記

109
出張とは、仕事で通常の勤め先を離れて他の土地に出かけることである。通常と異なることから、新たな発見・経験・事件が付き物である。少しラップ調に韻を踏みながら紹介すると、こんな感じ?…
運営しているクリエイター

#韓国

ビジネス出張記001 : まえがき

1. 目的 記録、整理、分析の三つの柱を目的とし、ビジネス出張記を書く事にした。ロンドン駐在記を書く際も、同じ目的であったが、自分なりに意義があると考える。ついては、時間の許す限り、書く事にした。 2. 海外出張 仕事で世界各国を飛び回っているが、これらは貴重な経験であり、私の売り(財産)でもある。この売りを如何に活用するかを考え、書き物として纏める事が、ただの記憶から価値ある知識への変革になればと思う。また、出張の移動時間は、昨今唯一の一人になりくつろげる時間である。自宅

ビジネス出張記108 : 韓国 (ホッケ茶)

1. 男 韓国での打合せ前、机の上のペットボトルの“男”の時に目を引かれた(タイトル写真)。何を飲まされるのかと聞くと、お茶で「ホッケ」と呼ぶらしい。ラベルに描かれら葉っぱの絵を見ても分からず、英語でなんて呼ぶのか、スマホで調べてもらった。 2. Oriental Raisin Tree 英語でoriental raisin tree、日本語でケンポナシだと分かったが、訳しても良く分からない。更に調べると、ケンポナシは漢方などで使われてきた素材で、二日酔いなどに効果的と言わ

ビジネス出張記103 : 韓国 (そば)

1. しめ 韓国の焼肉屋さんで、しめの料理を聞かれた。NoodleでHotかColdかと尋ねられ、Coldを選んだ。先に出てきたのはHotを頼んだ方で、白く細い麺が出てきた。麺の名前を聞くと、「ソーメン」と言っており、日本のそうめんのようであった。HotとColdで、麺の種類も変えているのか不明であるが、温かい麺との注文で出てきていた。 2. 冷麺 追っかけ出てきたColdの方は、韓国料理の冷麺でイメージする麺が出てきた。当然のようにハサミを手渡されたが、使い道が分からなく

ビジネス出張記100 : ソウル (バスターミナル)

1. 前夜 韓国出張で、ホテルからバス亭まで移動が必要となった。夜の23時頃にホテル(タイトル写真)に到着し、フロントでバス停までの移動時間と金額を確認した。Central city terminalは、タクシーで30~35分で21,000ウォンとの説明だった。渋滞は無いかと質問したが、8時でも空港周辺は混んでないと説明され安心し。9時発のバスに乗る為、余裕をもって8時にホテルを出発とした。 2. 早朝 早朝にGoogleでバックチェックすると、1時間程かかると出てくる。嫌

ビジネス出張記085 : 韓国 (ドリンク)

1. 副社長室 出張先の副社長室で打合せをしたが、飲み物を勧められた。何でもよいと答えると、出てきたのは定番のコヒーやお茶でなく、栄養ドリンク(タイトル写真)が出てきた。表示はハングルで読めなかったが、名前を聞くと「爆発、爆発。」と言っていた。どうやら韓国では有名な栄養ドリンクらしく、写真に撮って後で調べてみる事とした。 2. バッカスF 正しい名前はバッカスFで、韓国で最も有名な栄養ドリンクだった。各種ビタミンにローヤルゼリーを加え、りんごジュースの風味でどなたにも飲みや

ビジネス出張記077 : 韓国 (緊急通報)

1. 三桁番号 ところ変われば、緊急通応用の電話番号も異なる。韓国では消防署への通報は日本と同じ”119”であるが、警察は”112”である。出張中のふとした会話から、この三桁の番号が決まった背景を調べてみた。 2. 背景 昔はダイヤル式の電話だったのでダイヤルを回す距離が1番短い1を多く採用し、誤りを防ぐためにダイヤルを回す距離が1番長い0や9を最後に使うことにしたのが理由だそうである。最近見る事のないダイヤル式電話なので、番号の並びが思い出せず、右写真で確認してみた。プッ

ビジネス出張記074 : NHK

1. BGM 出張先や現場でBGM代わりに付けるテレビであるが、やはり重宝するのはNHKである。日本人の多い現場のキャンプか、アジアに限定はされるが、耳に良く馴染む日本語での放送は、日本では絶対に見ないような番組まで見入ってしまう。 2. 朝の連ドラ 今回の韓国出張でも、出発のモーニングコールのように朝の連続ドラマがホテルの部屋で流していた。思い起こせば、数年前のサウジ現場駐在時にも、紺野 美沙子のデビュー作のドラマ『虹を織る』を欠かさず見ていた。豪く古臭いドラマで、198

ビジネス出張記106 : 韓国車

1. 自動車メーカー 韓国の自動車メーカーは4社あり、最大手のヒュンダイ自動車、ゼネラルモーターズ子会社の韓国GM、ルノー傘下のルノーサムスン自動車、そしてインド・マヒンドラ傘下のサンヨン自動車だそうだ。 2. Kia 韓国でよく見る起亜(Kia)が上述4社に入って無い事に驚いたが、1999年に経営破綻し、それ以降はヒュンダイ傘下となったそうである。空港から乗る予約タクシーは車種まで事前連絡あり、KIA K7だった。まったくピンとこなかったが、高級感ある車だった。 3.

ビジネス出張記073 : 韓国 (イカの塩辛)

1. お土産 韓国駐在の方が、私が何度も出張で韓国に来ているのに、大好物のイカの塩辛を一回も持ってこないと愚痴っていた。大好物なんて口で言わないと分からない旨をお伝えしたが、一緒に居れば分かるはずだと言い張っていた。そんな事を言っていた前回の出張時に、ちょうどその方の家族が観光でやってきた。色々お土産を貰っていたようだが、家族からも塩辛のお土産はなかった。悲しいかな家族でも気付かないのに、赤の他人が分かるわけ無いと言いながらも、今回の出張時にイカの塩辛を持って行く事とした。

ビジネス出張記063 : 韓国 (桜)

1. 昌原市 何度も来ている韓国南部の工業都市・昌原市であるが、この季節は訪れたのは初めてであった。念の為にコートを持って言ったが、春の暖かな気候に驚いた。また、大通りに並ぶ桜は圧巻で、日本の桜の名所より多い桜が、市を挙げて植えられていた(タイトル写真)。 2. 花見 日本では花見のシーズンで、ちょうど当日も花見を欠席しての出張であった。移動中の車の窓の桜を見ながらそんな話をしたが、韓国では桜の下で宴会をする風習はなく、話は盛り上がらなかった。花見は奈良時代には中国から伝来

ビジネス出張記036 : 韓国語

1. ハングル 韓国語が話せないと、夕食を食べるだけでも苦労する。雑居ビルが立ち並び、看板は全てハングルで掛かれている(タイトル写真)。まともな店か、怪しい店か、はたまた高級な店なのかすら判断がつかない。何度も訪問している国だが、一人で行動する事は少なく、誰かに連れて行ってもらうので進歩が無い。ぼられないチェックポイントの、窓が広く見通しが良く、大通りに面して、地元客が入っている3点を満たす韓国料理店を探した。 2. クレジットカード 土砂降りの雨の中、漸く条件を満たす店を

ビジネス出張記035 : オリジナル

1. 類似 学ぶ事は真似る事から始まり、技術の模倣と吸収の境界線は難しい。韓国のスーパーで垣間見られた、類似ネタを以下に示す。 2. おっとっと 1981年5月発売の森永製菓が製造・販売・発売している魚介類の形をしたスナック菓子と言えば、“おっとっと”である。確か当時は、とんねるずがCMに出ていた記憶がある。ホテルで飲むビールのつまみを探していると、懐かしいような、でも違和感のあるパッケージが目に入った。それはパッケージだけでなく、中身も味も瓜二つの商品であった。名前は「고

ビジネス出張記025 : ウルサン (鯨)

1. 蔚山 蔚山(ウルサン)と聞いてもピンと来る人は少ないと思うが、工業に支えられた韓国有数の都市である。都市で発生した総付加価値を人口で割った1人当たりの地域総生産額はソウルの2倍、釜山の3倍を越えるそうで、現代(ヒュンダイ)自動車や現代重工業、現代尾浦造船など現代グループの企業が集まっている。 2. 郷土料理 今回の出張で初めて知ったのだが、蔚山にはもう一つの顔があり、捕鯨の町である。捕鯨業が盛んだった時期は、毎年1,000頭余りの鯨が運び込まれ、当時の鯨はサバよりも安

ビジネス出張記021 : 韓国 (音読み)

1. 飲みニケーション 韓国出張時の夜のお仕事は、お酒のお付き合いである。アジア文化の一つであるが、お酒を飲みながらのコミュニケーションは、お互いを理解し合い仕事をスムーズに行う事に一役買っている。訪問先、同行者、駐在員と順番に飲むと連日連夜になるのだが、お酒は嫌いな方では無いので、極力参加するように努めている。そこで学んだ日本語の背景を以下に示す。 2. 乾杯 韓国語で乾杯は、「カンペエ」と言う。一緒に乾杯した韓国人が、グラスの焼酎を飲み干さずに一口口を付けただけだった。