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ビジネス出張記063 : 韓国 (桜)

1. 昌原市

 何度も来ている韓国南部の工業都市・昌原市であるが、この季節は訪れたのは初めてであった。念の為にコートを持って言ったが、春の暖かな気候に驚いた。また、大通りに並ぶ桜は圧巻で、日本の桜の名所より多い桜が、市を挙げて植えられていた(タイトル写真)。

2. 花見

 日本では花見のシーズンで、ちょうど当日も花見を欠席しての出張であった。移動中の車の窓の桜を見ながらそんな話をしたが、韓国では桜の下で宴会をする風習はなく、話は盛り上がらなかった。花見は奈良時代には中国から伝来したそうだが、もともとは花を見るのみであり、朝鮮半島では依然正統(?)な文化が守られていた。

3. 国花

 花の話になった時、「日本のNational Flowerは?」との質問を受けた。桜のような気もするが、すぐに散る花なので国花としてはふさわしくないかもと言って、明確な回答は出来なかった。日本滞在暦経験5年の韓国人が、菊かも知れないなあと、もっともらしい言葉に思わず納得した。帰国後に調べてみると、日本では法定の国花は無かった。しかし、国民に広く親しまれているサクラと、皇室の紋章である菊が事実上の国花として扱われており、間違った解答をしてなかった。韓国の国花は、かっちりと“ムクゲ”と定まっているらしく、伝統・文化に関する興味深い違いを垣間見た。

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