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【ゼロから広報】広報における目標の立て方

1月から新年度を迎え、組織編成もあったクライアントで今ちょうど今期の目標立てを行っているので、ここにもそのプロセスを記録しておこうと思います。広報って昔から実績や成果を計測しずらいと言われていて、なかなか何を目標にしたら良いか分かりづらいという話も耳にします。私の場合は以下のように考えています。

広報の目標設定
1、ゴール:広報活動を通じて得たい成果や状態
2、露出目標:メディア露出における定量(出た数)と定性(出方)
3、行動目標:アプローチ数・コミュニケーション数・プレスリリース配信数

1、ゴールを決める

これは企業ごとやステージによっても異なってくるので、年単位で見直す必要があると思いますが、まずは広報活動を通じて何を成し得たいか?を経営層としっかり話をするようにしています。意外にも、このゴール無くして広報活動している会社さんも多いみたいですが、このゴール設定があると、ターゲット媒体や露出イメージも描きやすく、広報の成功確率が高まると私は思っています。例えばそれがサービスの売上なのか、ターゲットの拡大なのかでどの媒体のどのコーナーを狙えば良いかも自ずとハッキリしてきます。

2、露出における目標を決める

広報活動はメディアへの露出を通じてゴールを達成するものなので、やはり露出における目標は持っておくべきだと思っています。私の場合は、定量と定性の両面で測ることが非常に重要だと考えています。その理由は、出方が悪ければいくら露出が多くても企業にとってはプラスにならないからです。上場企業であれば、露出内容によっては株価に大きな影響を与えるネガティブインパクトに繋がります。そこで、①自社にとってプラスになる媒体だったか? ②伝えたいことが伝わる尺・枠だったか? ③情報は正確だったか?ニュアンスは正しかったか? の3項目をABC3段階評価でチェックし、それぞれの%を目標に定めておく(Aが70%、Bが25%、Cが5%など)といった具合にしています。

3、行動における目標を決める

これは定量的に定めていますが、ポイントはプレスリリース配信数・アプローチ数・コミュニケーション数の3つの視点で見ることです。まずはリリース配信。世の中に何の情報も発しない状態では「取材」どころか、メディアに存在すら気づいてもらえていないということです。(つまり取材候補にもなれないということです。)仮に取材に直結しなくとも、知ってもらう・興味を持ってもらうきっかけを作るためにも、私も月に2~5本くらいのリリースは出そうと努力しています。そして、大事なのはここからです。多くの企業はリリース配信したことに満足して、あとは取材を寝て待つ。。みたいなケースも多いのですが、リリースの一斉配信だけではなかなか取材獲得は難しいと思います。

やはり個別にきちんとコンタクトしてその媒体の記者さんにしっかりと情報を届けることで、取材獲得の確率も格段に上がると思います。そこで私の場合は、メディアに対してコンタクトしたアプローチ数と、先方から返事があったり、きちんとやりとりができたコミュニケーション数も目標数値に置いておくことをお勧めします。

行動の積み重ねが露出に繋がり、露出の積み重ねがゴールへとたどり着く道筋です。広報を何から始めたらいいか分からない方は、まずはこの3つの目標設定をすると、自ずとやるべきことがクリアになってくると思いますよ!どなたかの参考になれば嬉しいですし、自分にもしっかり言い聞かせてまた明日から頑張りたいと思います。

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