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1月:新年に身体と心を入れ替える!おいしい苦味レシピの作り方〜暮らし編

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新しい1年が始まりました。「1年の計は元旦にあり」ということで、正月に今年の目標を立てますね。私もバッチリ、立てました。

そして走り出す1月。今年は実家にも帰れず、初詣にも行けず、新年初出社もオンライン。でなんとなく煮え切らないスタートを切った方も多いのではないでしょうか。
心の中で目標を立てたものの、身体はすっきり動き出さない。寒さも極まるし、ますます動かない...とモヤモヤしてしまいがち。そんな時は脳内先行で考えすぎるよりも、身体の入れ替えをする方が効果的です。

というわけで、今月は新年に身体と心を入れ替える!をテーマに、リセットできる暮らしのレシピのお話をお届けします。

コロナ禍の1-3月はいつにも増してkaphaが増えそう。日々の「詰まり」に気をつけよう。

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外出自粛ムードがますます厳しくなる今日この頃。感染拡大を防ぐ正義は否定することはできません。だからといって、もともと身体がなまりやすい冬の時季に家の中でじっとしているのは、自ら病気にかかりやすい状態を作り出すようなもの。
・外気に触れて五感を刺激する
・身体を動かして代謝を促す
・他人と会話をし、声を出して感情を言葉にする

この3つは人が健やかに生きていく上で欠かせないことと私は思います。

アーユルヴェーダで厳冬の季節は、冷たい風が吹いて空気が乾燥し、まずvata(風)が増えます。同時に、kapha(土、水)が増える季節です。
ここで、vataとkaphaの性質をチェックしてみましょう。
・vataの性質...乾性、冷性、軽性、移動性
・kaphaの性質...油性、冷性、重性、固定性

こうしてみるとわかる通り、共通点は「冷性」冷えた性質であることだけです。相反するドーシャが同じ季節に増えると、一体どうしたらいいの?とちょっと戸惑ってしまいますね。

vataのイメージは、乾燥した肌で、末端冷え性で、ほっそりとした軽い身体で軽快に動く爽やかなモデルさんのような感じ。kaphaのイメージは、しっとりとした白い肌をもち、安定感のある体躯で、微笑みを携えた優しい人のような感じです。

全く違うタイプのように見えるけれど、残されたドーシャであるpittaにはない共通点があって、それは「経路を詰まらせやすい」ということです。

セッションではよく、詰まりやすいこと(特に便秘や身体の凝り、倦怠感や寝ても寝ても眠いことなど)をvata優勢の方が「これは自分はkaphaなのでは?」と解釈し「自分はkaphaが優勢だと思っていました」と超痩せ型のお顔でおっしゃいます。

これはどちらも「経路をつまらせやすい」からなんですね。
kaphaは、もともと油が多く、重たく、固定する(受け止める)力を働かせているので詰まらせやすいのはなんとなくわかりますよね。
一方、vataの詰まらせる行為は、風の通り道を塞ぐような行為。気づかぬうちに人よりも動き、音を聴き、それによってエネルギーを使い、呼吸が乱れた結果、vataの方も「なんか詰まってる」状態に陥りやすいのです。

これを読んでいるあなたが、vataなのか、kaphaなのか、どちらの原因で詰まっているかはお伝えすることはできないのですが、大気中にどちらのドーシャも増える厳冬から春の季節は何れにせよ「詰まりやすい」季節です。

人は日々吸収したものの中で不要なものを代謝し、それによって軽快に過ごすことができ、未消化物のない身体は外敵から守る健康な身体を保つことができます。
未知のウィルスと上手に共生し、辛い症状に悩む日々を経験したくなければ「日々の詰まりやすさ」を解消していくことが鍵になります。

では、この時季の人のどんな過ごし方がさらにvataやkaphaを増やして「詰まりやすい」身体を作るのでしょうか?

ポイントは「毎日デトックス」昨日の未消化物を次の日に引きずらないこと

大気中にvataとkaphaが増えると、vataが優勢な体質の方も、kaphaが優勢な体質の方はもちろんのこと、pittaが優勢な体質の方でもvataとkaphaが増えやすくなります。

ドーシャの話はまた別の記事で書きたいのですが、vata/pitta/kaphaはどんな体質の方でも3つとも生まれた時から持っています。3つ並んだコップに入っている水が個人個人で違うだけで、3種類とも持っているのです。
それは野球で言うところのピッチャー(pitta)とキャッチャー(kapha)とバッター(vata)みたいな感じで(今、うまいこと言ったと思っています)3種類とも存在しないと成り立たない試合のように、人は生きていくことができない重要な要素なのです。

ご自身がvata優勢だとpittaのことを忘れたり、pittaが優勢だとkaphaがないと思ったりしがちですが、もともと持っている要素は、環境に影響を受けて増える時が必ずあります。

その証拠に、vataとkapha、特にkaphaを増やしやすいこの季節は、誰でもkapha的な行動を起こしがちです。kaphaの働きは「維持し、固定する力」つまり、能動的な行動よりは受動的です。このエネルギーを間違った使い方をすると「怠惰」な動きをしがちです。
二度寝をしたり、昼寝をしたり。運動をしようかなとカーテンを開けて、あ、寒そうだな今日はnetflixにしておこう。とか、スーパーにいくのも面倒だな、UberEatsにしちゃおう。などと言った行動がそれです。

まあ、冬の醍醐味といえばそういうことですよね。私もこたつに入って外の雪を眺めながら、雪見大福が食べたいです。
それでも今年の厳冬は、世界中の人にとって未知のウィルスとの対話をする宿題が与えられています。長年「わかっちゃいるけど」と繰り返してきたことを、今年こそは見直してみましょう。

繰り返しになりますがこの時季に憎悪しやすいドーシャの共通点は「詰まりやすさ」です。この「詰まり」の原因は食事、それ以外(感情など)の未消化物の蓄積が原因。
それを1ヶ月単位とか、1つの季節が過ぎたら、まとめてどうにかすればいいやと思わないことです。1日、1日、少しずつその日に溜まった「詰まり」を流していきましょう。

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テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

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