6時より前の早起きは1日を爽快に過ごす1番の鍵!

「早起きは三文の徳」と良く言われてきたけれど、何が具体的に徳だったか覚えていますか?三文とは「一文銭三枚」のことで、現在でいうと大体35円くらい。ごくわずかなという意味です。健康にも良いし、それだけ仕事や勉強もはかどるし、まあちょっとした徳があるのだから早起きしましょうという言い方です。
でも、アーユルヴェーダでは三文どころではなく、早起きは健康な体づくりの重要な第一歩とも言えます。それも「6時前」というのがポイント。それはなぜでしょう?

6時〜10時の睡眠・起床は身体が重くなる時間帯

アーユルヴェーダにおいて、生きているもの全てに存在するエネルギーを意味する「ドーシャ」はvata(ヴァータ/風)・pitta(ピッタ/火)・kapha(かファ/水)の3つの要素で構成されています。そしてそのドーシャは、環境や時間帯にも存在すると考えられています。

例えば二度寝しがちな時間帯「6時〜10時」はkaphaの時間。kaphaは「水」や「大地」のエネルギーのことで、その性質は「冷たく・重く・粘性で・緩慢で...」といったもの。

kaphaについての詳細はこの記事をどうぞ↓

人の体質を決める上でも欠かせないドーシャですが、vataが優勢な体質でも、pittaが優勢な体質でも、体内に「kaphaは存在」します。そのため、kaphaの時間帯に起床すると、体の中に少なからず存在するkaphaが増え、身体が「重く・だるく・緩慢」といった感じになってしまう。
例えば1時に就寝し、9時に起床した1日。たっぷり8時間寝たはずなのに、お昼を過ぎてもあくびを繰り返し、なんだかずっと怠くて活動的になれなかった。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか?これはkaphaの時間帯に起きたことによる影響。
同じように8時間の睡眠でも22時に寝て6時に起きた場合と比べると、体内のドーシャバランスが変化し、1日を爽快に過ごすことができなくなってしまうのです。

6時より前の起床は、風に乗って爽快な1日のスタートになる

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