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昭和13年の知恵袋 大根おろしは万能

Noteで色々な料理本を紹介していますが、この本はレシピが載っているわけではありません。
料理にかぎらず実生活で役立つコツというか、今で言うと”裏技”でしょうかそんなものが集まっている本です。

出版されたのは昭和13年とけっこう古い本なんですが色々な情報が載っています民間療法とかも多いのですが、あくまでも当時の本に載っていた物なのでマネしないでくださいね。

民間療法は昔からあったでしょうが、このような発行部数の多いメディアにのることによって全国に広まっていって、そして今でも信じられているような物もあるだろうし、胡散臭いなと思っても調べてみたら科学的な裏付けがあったりとかするので面白いです。

それでは中をご紹介します。

簡易療法 火傷をした時

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 火傷をしたらすぐ醤油か濃い塩水に患部をつけます。かなり滲みますがが、水膨れになるのを防ぐことができます。そして、その後をよく拭いてから胡麻油を塗ると、軽い火傷なら大抵一度で治ります。

かなり滲みるのは怖いです。調べたけど良いこと無さそうです。
ごま油より冷水でひたすら冷やすべきですね。

ひび、あかぎれの予防と療法

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 よく熟した柚子の汁を、手や足や顔に擦り込むとひびの治療によくまた罹らない予防にもなります。
 あかぎれには、その切れ目へ杉脂を入れ、熱く焼いた火箸の先を当てて脂をよく喰ひ込ませ、湯水に浸けないようにすれば二三日で治ります。
 また、煙草の吸殻をご飯粒で練り、紙にのばして貼るか、或は寝る前に味噌をよく噛み潰して、それを擦り込んでも効果があります。

 柚子の汁は、ちょっと刺激が強そうだけどまぁわからなくもないかな。化粧水みたいな感覚でしょうか。水で薄めて使いたい感じですが。
 あかぎれの治療はちょっと、、、杉脂?とありますが、松ヤニのようなものでしょうか。。。ヤニだったらどろっとしているので、そこに焼いた火箸!!
危険!!でも脂を溶かすということでしょうね。。。脂だしワセリン塗る感覚かな。

これは絶対やらないほうが良さそうです。湯水につけずに2、3日なら、自然に治るのでは、、、タバコの吸殻というのも何かヤニのイメージでしょうか。

切傷やすりむきをした時

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傷口に卵白。ちょっと怖そうですが、、調べてみると卵白にはリゾチームという殺菌力のある酵素が入っているんですって、有効らしいです。
でもマネしないでくださいね。
ムカデ油もネットで調べると効くって話が多いです。昔はけっこう作っていたみたいですね。

しゃっくりを止める法

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しゃっくりには柿のヘタ。これは聞いたことありました。
ネットで調べると、漢方薬として売られてもいました。しゃっくりが長く続いてしまう人もいるらしくちゃんと薬になってるんですね。

中毒した時の手当法

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ここのコーナーはいろいろな食中毒への対処法です。
すごく細かく分かれていて、どの細菌に当たった!というよりも、食あたりという感覚でしょうか。いろいろな食材への対処法です。

このページにも納豆水など変わった対処法が並びますが、読み進めていくと大根おろしが各所に使われます。

この本によるとですよ。
大根おろしは、鰹や鯖の中毒にもきくし、数の子に中毒したときも大根おろしを飲めと買いてあります。
さらには、そばに中毒した時、ガスに中毒(!!)したとき。

鼻血の止め方として大根おろしを布で包んで、首の後ろに当てたり。なんと歯痛にも頬肉と歯の間に挟んでおくといいらしいです。

大根おろし万能!!!!

今見るとちょっとおかしな話も多いですが、当時の文化を知る上で貴重な資料だなと思います。

中にはビールやサイダーの吹きこぼれを防止する方法というのもあったのですが

抜く前に栓のところをトントンと叩くと噴きこぼれません。

とありました。
昔やっている、おじさん居たなと思い出したのですが、こういう雑誌から広まってたのかもしれないですね。

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