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働き方改革の影響で?疲弊する中堅教員

 働き方改革を推進することに異論はありません。
 
 しかし、定時に帰ることが目的になっていたり、与えられた仕事をしなかったりするような、働き方改革の意図等を理解していない教員が要因で、彼らをサポートする中堅教員のメンタルがやられてしまうことがあります。

 「定時退庁」が目的化している若手教員Aさんは、学級でトラブルが起こり、保護者や学年主任、管理職等に報告等をする必要があるような場合でも、対応をせずに定時で帰ってしまうことがよくあるということです。
 
 そのことが要因で問題が大きくなり、学年主任等が対応しなければならない事態が続くこともあるということでした。保護者への連絡等についても、担任本人が学校不在なこともあり、学年主任がするということもあるようです。
 
 若手教員Bさんは、あらかじめ分担されていた仕事を期限内に終わらすことができず、毎回、同学年の教員に手伝ってもらっています。
 
 先輩教員が、仕事内容の分担調整をしたり、Bさんをサポートをしたりしたりしても、なかなか期限内に仕事を終わらすことができないようです。
 もちろん、そのしわ寄せは周囲の教員にいきます。

 上記の事例は、少し極端なものかもしれませんが、程度の多少はあれど同様のことが起こっている学校も多いと聞きます。

 これでは、働き方改革の推進の中核を担っている中堅教員のメンタルがもちません。

 働き方改革が少し落ち着いてきた今だからこそ、再度、「働き方改革」の趣旨と教職のプロとしての使命感について、管理職のリーダーシップの下、確認する必要があると考えます。
 

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