アダルトチルドレンの呪縛の背景と対処法を考える
noteの更新が止まっている間に、デミロマ関連での記事が謎にバズってました。
ありがたいなぁと思いつつ、急な上昇にビビっております…。
そんな中で今回は、アダルトチルドレンの呪縛について記事を書きます。
私自身が今現在ぶち当たっていて、個人的なことを書くと収拾がつかなくなるので、
なるべく距離を取り、冷静に俯瞰した状態で記事を書こうと思います。
デミロマとも関わってくるので、興味のある方はどうぞ最後までお付き合いください。
さて、
私自身、これまで親に自己決定権を奪われた記憶はなく、次女として好き勝手生きてきたと思ってはいるのですが、
“激しい反抗期からの授かり婚、のちシングルマザーになりその後精神疾患で亡くなった姉を持つ妹”、という強烈なアイデンティティーによって、
いい子
従順な子
逆らわない子
親に心配かけない子
親を幸せにする子
という役割を、自分が思っていた以上に自分に課していたことに気づきました。
なぜこうした親による“去勢”は起こるのか、
つまり、なぜ子どもがある程度の年齢になっても、親の顔色をうかがって主体的に行動できないのか、その背景には、
子どもが生きがいになっている
子どもの態度が自己評価やアイデンティティーと結びつく
といった親側の心理が関係しています。
特に、
母親ばかりに子育ての負担を押し付ける風潮
ワンオペの精神的ストレスやプレッシャー
子育てしか生きがいがない寂しさ
といった側面から、親にとって“子どもがすべて”になってしまい、
結果、子どもを必要以上にコントロールしようとしたり、子どもの自立を阻止しようと干渉したり過保護になることがあります。
また、子どもは子どもで、親から罪悪感や無価値感を植え付けられた結果、自分軸で物事を考えたり主体的に行動することができずに、
誰かを喜ばせないといけない
誰かの役に立たないといけない
誰かを幸せにしないといけない
という呪いを、常に抱え込んでしまう状態になります。
そしてそれを、職場や家庭で上司やパートナーに投影してしまい、健全な人間関係を築けなくなってしまいます。
私の母親の場合、自己評価が低く完璧主義で人目を過剰に気にする性質があり、
ネガティブで悲観的な物の見方をすることが多く、自己投影から私自身もずいぶんネガティブで否定的な言葉をかけられてきました。
(モラハラな父からの暴言や、発達グレーだった生きづらさが原因だと思っています。)
では、どうしたらこの呪縛から自分を解放することができるのか。
結論から言ってしまうと、アダルトチルドレンの呪縛の正体は親ではありません。
それは、アダルトチルドレン自身の思考なのです。
たしかに、呪縛のきっかけは親だったのかもしれません。
自立の素振りを見せると、親の機嫌が悪くなったり、冷たい態度を取られる。
そんな親の態度を繰り返し見せられるうちに、次第に、自分だけの世界を確立することや秘密を持つことに罪悪感を持ってしまう。
しかし、アダルトチルドレンの呪縛は、親に対して、
察する
先回りする
悪い方に考える
といった自分自身の行動によって、強化され継続されます。
呪縛の始まりは親の態度だったとしても、その状態を維持するのは子ども自身の思考です。
お母さんが悲しむから
お母さんに悪いから
裏切っている気分になるから
自分は悪い子だから
と考え、自らにかけられた呪縛をそのままにしておくこと、これこそがまさに、アダルトチルドレンの呪縛の正体なのです。
なので、
自分を苦しめてくる親のせい
親が自分から自由を奪ってくる
と考えているうちは、呪縛を解くことができません。
アダルトチルドレンの呪縛の正体は、子ども自身の思考である。
つまり、それは言い換えると、
自分次第で呪縛を取り除くことができる
ということです。
あなたは、親を傷つける存在ではありません。
親を傷つけるのは、反抗的なあなたの態度なのではなく、
あなたが自由と自立を求めて振舞うその姿に、“反抗的”とレッテルを一方的に貼ってくる、親自身のとらえ方なのです。
そしてそれは、親自身の寂しさや生きがいのなさから来ています。
子どものあなたには、何ら関係のないことなのです。
親の常識を、自分の常識にしなくていいのです。
大事なことは、
自分になんかできっこない
自立なんかしちゃいけない
と、親に植え付けられた無価値感や罪悪感をそのまま持ち続けない、ということです。
“親を癒す存在”というアイデンティティーを手放しても、あなたは立派に生きていけます。
私自身、ずっと
夫に捨てられた妻
子に先立たれた母親
という“傷ついた母”を癒そうとしてきました。
姉を救えなかった罪悪感やミソジニーを植え付けてきた父親を見返したい気持ちもあり、
傷ついた母親と自分自身を重ね合わせ、まさに母子密着のような状態で生きてきました。
過去記事でも書きましたが、今までずっと
“自分の中の女性性(感性・感情)=母親”
でした。
母子密着が起きると、お互いの男性性が担うべき領域まで干渉し合ってしまいます。
つまり、私が責任を持つべきところを母が担い、
逆に、母が責任を持つべきところを私が担ってしまいます。
冒頭でご紹介した記事にも、親に去勢されてしまったときの対処法は、“親の心情を理解し、一定の距離をとること”とあります。
親の心情を冷静に俯瞰して見ることで、親自身が抱えていたであろう孤独や子育てに対するプレッシャーなど、
子どもにとって呪縛となってしまうような態度を取ってしまう心情を、ある程度理解することができます。
その上で、自分は自分として生きていくこと。
自分の幸せを第一にして生きていくこと。
自分らしく生きることと親を悲しませることには、何ら関係がないと知ること。
娘のアイデンティティーを手放しても、誰も不幸にはならないこと。
たとえ親に理解してもらえなくても、自分がよければそれでいいと思えること。
助け合って生きていくことやお互いの足りないところを補い合うことと、
お互いが自立すべき領域まで干渉し合うことは、また別です。
親を癒すことで自分を癒そうとするのではなく、どんなときでも自分の力を信じて自分ファーストでいること。
何より私は、娘ではなく私として生きていきたい。
12年間続いた姪たちとの同居も終わり、家に縛られる必要はなくなりました。
晴れて自由の身になった今、私は娘でも叔母でもなく、一人の女性として、私として生きていきたい。
そのためには、きちんと自分で暮らしていけるお金を稼いで家を出ること。
私は私が幸せにする。
母は母が幸せにする。
私の人生と母の人生は違う。
私の人生は私のもの。
母の人生は母のもの。
と、親との間にきちんと境界線を設けて、自分のことは自分でやるという責任感と覚悟を持ち、
アダルトチルドレンの呪縛から、自分を解放してあげることが必要だと感じます。
具体的な呪縛を解く方法については、書いている間に気づいたことがあったので、また改めて書きます。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました🍀
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