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努力で病気は治らない?!

私が30代で看護師の資格受験する時に友人から「無理だよ」と言われた。
そして、猛勉強の末、看護学校に合格した時は「奇跡」と言われた。
それもそのはず、小・中・高の成績はビリギャルだった。ギャルではないけど...。
友人たちは私と同じ高校に塾など通わず、ランクを下げて入学していた。
私は、同じ高校に入りたくて塾に3年間通い、入学した。

看護学校のテストの時、友人は勉強しなくても合格していた。
私は人より2~3倍勉強して合格した。
その結果、卒業時の成績順位5位に入賞し表彰された。

看護師になってからも、周りは仕事ができる人達で溢れていた。
救急外来に勤務していた時、皆が嫌がっていた手術室看護師をやり、
朝9時に出勤し、夕方6時から手術。終わるのは夜中過ぎ。
そして仮眠してまた日勤なんて普通のことだった。

私は自分が努力してきたというより、ただ「やりたい」「こうしたい」と思ったことをやってきた。
その反面、人より頑張らないと皆と同じようにできないことも分かっていた。


40代頃から様々な病気になった。
病気やケガをした時に病院で適切な治療を受け、治癒に向かうのであればいいけど、そうとも限らなかった。


趣味のピアノを再開した数ヶ月後、右肩が腱板断裂となり、注射やリハビリでは治らず、手術もしたが痛みがあり肩も上がらなかった。
それでも仕事をしていた。

胃が自己免疫性萎縮胃炎となり、医師から「萎縮した胃は治らない。癌になりやすいから1年1回の胃カメラをすること」と説明された。
体重が10㎏以上落ちてしまった。

そして、医療事故で神経損傷...。看護師の仕事までできなくなった。

私は尋常ではない痛みや社会の理不尽さに耐えきれず、生きる気力も奪われたけど、家族が支えてくれた。

休職期間は最長で1年6ヶ月。
仕事復帰を目指し、今度は医療には頼らず自力で治そうと決めた。
しかし、治らず退職となった。

続けて数年間、私は治るために努力し、他の病院も数件受診したが結局は治らなかった。

最終的に大学病院の医師に厳しい現実を告げられた。
そして、諦めたわけではないが、その現実を受け入れた。

だから今は、無理な努力はやめて、ここまで自然治癒力で回復してくれた身体に感謝している。

今の私ができることを楽しめれば、いいじゃないか。
人生を楽しむ心が私にはある。


最近は胃の調子が悪い。
ここは医学の力を借りて、早く美味しいご飯を食べたいな。









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