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ペットの介護中に起こる予期悲嘆について

2021年12月、愛犬との死別を経験しました。最期は私の腕の中で静かに虹の橋へ向かった愛犬。

その時の事は今でも鮮明に覚えています。そして、その後ペットロスの勉強を始めてから気づいたことがありました。もし、この記事をお別れの近づいてるペットさんの家族が読んでいたら、ぜひお力になれれば嬉しく思います。

「この子が亡くなったらどうしよう・・・」これがペットロスへの第一歩

ペットロスの中に悲嘆と言われる感情がありますがあります。

悲嘆とは・・・
大切な人物やペットを亡くすことで喪失感が起こり、様々な反応が起こるこころの状態を悲嘆(グリーフ)と言います。

ペットも今では環境や医療の発達で長生きしてくれるコが多くなりました。しかし、昔では考えられなかったペットの介護問題が起こります。

ペットも認知症になったり寝たきりになる子も多く、また、足腰が弱り排泄のお世話、食事のお世話、お散歩のときの補助が必要になってきました。

すると飼い主のメンタル面で変化が起こってくるのです。
私が感じた老犬介護の時の感情は5つありました。

  • 愛犬に不甲斐ない飼い主で申し訳なく感じる

  • もっと出来ることはないのか?

  • 寝不足、介護疲れでたまに投げ出したくなる

  • 愛犬が苦しんでいないか?

  • このコが死んじゃったらどうにかなりそう・・

愛犬が元気な時には抱かなかった感情が老犬介護で生まれたのです。
時に最後の感情「このコが死んじゃったらどうにかなりそう・・」
今起こっていない死別を想像して泣くことも多くありました。泣いても夫にはその感情を話すことはなく、独りで居るときに泣いてしまうのです。

「完全な予期悲嘆」にどっぷりハマってしまいました。

介護中の予期悲嘆でおこること



歩けなくなる前最後のお散歩で

予期悲嘆で起こる「睡眠障害」「喪失感」「悲しみ」「食欲不振・過食」等があり、今だからこそわかることがあります。

この介護中に起こる予期悲嘆もペットロスの一部なのです・・・

もしかしたら、この介護中の予期悲嘆の時に誰かに心の内を話していれば楽になったかもしれません。愛犬の介護中から感じていた不安感や喪失感を貯めこんでしまった為に亡くなった後のペットロスが重かったのだと思います。

ペットの介護中から誰かに気持ちを打ち明ける


いつもの散歩コースからみる富士山

ペットの介護だって家族の看取りです。それどころか四六時中目が離せず、自身の母親を亡くした時よりも数倍の喪失感が生まれました。

ペットとの距離が近ければ近いだけこの喪失感は大きくなります。当たり前ですがペットは家族であり、子供のような存在であり、大切な人生の相棒です。

だからこそ、ペットの介護中の不安な気持ちや喪失感はとても大きいものになります。この感情に押し潰されないため、ペットとの別れを悲しみだけの感情で塗りつぶさないため、是非今からペットロスカウンセリングを受けることをお勧めします。

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