崩壊

所長からのパワハラに気付き始めた頃に私は寝付けない、夜に何度も目が覚める、何もやる気がでない、鳴っていない社用スマホが鳴ったように聞こえる、以前好きだったものに興味が湧かない

といった症状が出てきました。当初はまあ一時的なものだろうと思っていましたがそれが日常になってきました。

そんな症状が継続してきた頃に夏季賞与前の人事面談がありました。
2年目以降の従業員は各自作成した人事評価シートに基づいた面談を行いますが、私は配属してから2ヶ月の行動について面談しました。

その面談が始まる際に上司は私に「何か営業所に対しての提案はあるか?疑問に思ったことは何でも言っていい。質問はたくさんしてくれ。」と言いました。当時の「私は長いものに巻かれるなんて絶対に嫌だ。そんな精神状態でもおかしいと思うことはおかしいと言おう」と思っていました。

私は「会議が長い(4〜5時間やることもあるが生産性はない)ので適宜休憩を入れて欲しいと言うと「ただでさえ時間が押しているのにそれはできない」と一刀両断されました。やり方を変えればいいとは言えませんでした。

始まるや否や私の目つきが悪いと言われました。人生で言われたことのない言葉でした。その他にも全くやる気や覇気を感じない。仕事をなんだと思っているんだと言われました。

私は毎日一生懸命働いているつもりでした。しかし上司は私に積極性がないことに対して立腹したいたそうです。

たしかに私は言われてみればそうだと思いましたが、そこから私を否定して上司が自分自身を謙遜する話が始まりました。

死んだ目をしている。やる気と覇気を感じない。営業としての意識が足りない。新人だからいいと思っているのか。俺は一年目の頃もっとギラついていた。俺の若い頃はこうではなかった。お前は何も理解していない

私はとても精神的に削られてその面談を終えました。

翌日に会議がありとても憂鬱な気分になりながら出社しました。いつものように仕事をしていましたが突然過呼吸気味になり涙が止まらなくなりました。その時は所員に察されてたくなかったためトイレに行くふりをして倉庫で深呼吸をしてなんとか落ち着きを取り戻しました。

その後会議が始まりいつも通り参加して2時間ほど経った頃に上司が「アイツは2時間しか集中が持たないらしいからここで休憩をいれる」と所員全員の前で言われました。

なんでもいいって言ってたから提案したのに、みんな会議が長いって愚痴ってたから言ったのになんでこんなに晒し者みたいにされるんだという気持ちになりました。

いつも通り時間が押して会議が終わり、自分が嫌なことがあったときや投げやりな気分になった時に必ず聞く"THEE MICHELLE GUN ELEPHANT"のドロップを聞きながら帰っていたらなぜか涙が止まらなくなりました。

この曲は私のバイブルの1つであるのでぜひ聞いてみてください。

その日にあったことを母に電話をした際に「あなたは悪くない。みんなの意見を代弁して言うのは勇気のある行動。自信を持って。でもこういうことを言うのはパワハラ気質の上司だから録音をしておきなさい」と言われました。私はとても救われました。

電話が終わった後に勢いでメンタルクリニックを予約しました。
田舎で狭いコミュニティなので隣町のクリニックを受診することにしました。

辛いことがあった時は好きな音楽を聞いたりYouTubeを見たりして乗り越えてきましたが、何も楽しい気分になりませんでした。

しかし一番好きな芸人のオードリーの漫才を見て爆笑することができ、自分がまだ笑えることに対して安心したのか見終わった後涙が出ました。この時の気持ちは自分でも意味がわかりません。

メンタルが強い方である。何があっても朝起きれば忘れると自負していた学生時代の私がここまで弱ってしまうとは思いませんでした。

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