小説#2 「勝手にふるえてろ」

こんにちは、東ローランドゴリラです。

今回は綿矢りささんの「勝手にふるえてろ」を読んでみました。

恋愛しないとだめですか?賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。迷いながら、ぶつかりながら、不器用に進んでいく。片思い以外経験ナシの26歳女子が、時に悩み時に暴走しつつ現実の扉を開けてゆくキュートで奇妙な恋愛小説。
                     「BOOK」データベースより

私、東ローランドゴリラ、女優の松岡茉優さんが大好きでございまして。演技もさることながら、バラエティ、特にENGEIグランドスラムの司会の立ち振る舞いに心を打たれました。
この小説はそんな松岡茉優さん主演で映画化しています。

画像1

いや、実に美しい。
てなわけで、先に映画を見てしまっていたので内容は知っていました。
しかし、綿矢りささんの小説を初めて読んだ感想は
「ユーモアと比喩表現のセンスがとんでもない」
ということです。
映画も面白かったですが、小説という文字だけで想像できるからこそ、良さがあると思いました。

感想

この作品を私が一言で表すなら
「こじらせ女子の妄想爆走劇」
です。

初恋の相手を忘れられず、26歳になっても恋愛ができずにこじらせているヨシカの妄想がまぁとんでもなく激しくて面白いです。
特に妄想が激化するときは、初恋の相手「イチ」とヨシカに恋する会社の同僚「ニ」が比較されるときです。天と地のような表現の違いを様々な場面から楽しむことができます。(具体的なのは敢えて避けておきます。170ページくらいなので、ぜひ読んでみてください。)
この「妄想」というものを表現するのに、先述した綿矢りささんの表現力がドンピシャで、ただでさえ面白いストーリーを加速させています。

個人的にはこのストーリーで何かを考えさせられるということは特になかったのですが、綿矢りささんの表現力に魅了された作品でした。
こんな人とお酒を飲めたらさぞ楽しい会話ができるでしょうね。。。(笑)
表現力、特に比喩を使えるように、構造的な思考を身に着けたいものです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?