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【詩】凍土

胸が停止する
常夜灯の消滅する温度
定められた運命の
切れ味を確かめながら

カーラジオ
隙間から指す嬌声が
星空の濁流に変わる

街が浮遊する夜

邂逅するはずだった
朝陽に
誓ったのは
永遠の退化

月を蝕む百足のように
わたしは

抱き締めていた

湖畔のように
静かな





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