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【イベントレポート】#04 デザインのはじめかた〜わたし、伊豆ではじめました〜

みなさんこんにちは。EAST DOCK事務局です!

今回は、6/19(水)にEAST DOCKにて開催されたトークイベント「デザインのはじめかた〜わたし、伊豆ではじめました〜」の様子をレポートしていきます。


#00 「わたし、伊豆ではじめました」とは?

EAST DOCKはリニューアルに際し、はじめる人の拠点となり、交流を生み出す場を目指しています。
このイベントでは、伊豆で新たに始めた方々をゲストに迎え、彼らがどのような思いでスタートを切ったのか、はじめる際のハードルはどうだったのかについてトークセッションを行います。

そして第4回となった今回のトークテーマは「デザインのはじめかた」です。

▲トーク中の写真

#01 デザインのはじめかた

世の中には〇〇デザイナーといったように、様々な分野・ジャンルでデザインを行う方々がいます。
今回は伊豆に拠点を置きながら若手デザイナーとして活躍される3名をゲストにお呼びし、トークセッションを通してデザイナーにハードルを感じる方の第一歩を後押しするきっかけ、伊豆や地方で何かしたいという方のお役に立てるような企画を目指します!

#02 登壇者(自己紹介)

①梅田留奈(うめだるな)さん / グラフィックデザイナー

東伊豆町地域おこし協力隊

<プロフィール> 1998年生まれの社会人4年目。東伊豆町で地域おこし協力隊をしながら、デザイナー/イラストレーターとして働いています。出身は北海道旭川市。大学ではデザイン・地域創生・教育について学んでいました。大学の授業で東伊豆町を訪れたのをきっかけに東伊豆町が大好きに。その後、東京の広告会社勤務を経て、2024年1月に東伊豆町稲取に移住。

②門井慎之介(かどいしんのすけ)さん / スペースデザイナー

micro development inc.

<プロフィール>
1991年千葉県流山市出身。一級建築士。都内のアトリエ設計事務所で建築設計、現場監理の経験を経て起業。建築設計を通して「場の価値を最大化」するとともに、エリアの価値の向上を目指す。「対話型の設計」を得意とし、対話の中から要望の先にあるものを的確に捉え、最適解を導く。大学院時代に東伊豆で空き家改修をしたことをきっかけに改修した物件を運営するNPOを設立。建築設計にとどまらず、その先の拠点運営に関わることで建築の領域を広げる試みを実践中。地域の課題に対して建築領域からアクションを起こすなど広域で活動している。建築の設計と活用から「関係性のデザイン」を思案し、変化し続ける日常に対して新たな気づきやこれからの暮らし方を考えていく。

③柳瀬可奈子(やなせかなこ)さん / コミュニティデザイナー

東伊豆町地域おこし協力隊

2001年 兵庫県神戸市にて誕生。2020年 愛知県立芸術大学デザイン工芸科 陶磁専攻 入学。2023年 愛知県パイロット事業の一環でAOAA(AichiAtelierOpenAtelier)のコミュニティマネージャーとなる。2024年 東伊豆町地域おこし協力隊として旧稲取幼稚園の利活用事業に取り組む。

#03 パネルディスカッション

▲テーマが書かれたパネルスライド

さて、一通り自己紹介が終わったところでパネルディスカッションが始まりました。

最初に選ばれたテーマは

◉デザインのルーツ

梅田さんは「最初は絵が描くことが好きというところから始まり、大学で総合的なデザインを学んでいくうちに自分は問題を見つけて解決する方が得意と気づき、現在の仕事になっていった。」

門井さんは「きっかけは大学院の外部入試時に建物と街を繋げるという視点を考えるようになった。そこから実務経験やまちを見たときに建物と外の境界の可能性を感じたこと。」

柳瀬さんは「3歳から工作が好き。高校生の時につまらないと感じた文化祭を改善するために生徒会に入会し、文化祭のプログラムやオープニングの映像、照明操作などを行なった。そこで返ってきた"文化祭ってこんなに楽しかったんだ"というコメントを受け取って今の仕事につながる。」

そこには共通して実体験をしたから今のデザイナーの仕事に至っていた。


Q1.デザインとまちづくりで共通することは?

梅田さん「どちらも困ってる人がいて、それを解決するのが共通ではないか」と話す。

Q2.デザインとプログラミングのどちらを将来の仕事にするか悩んでいる。デザインの仕事に就いて良かったと思うことを教えてください。

梅田さんは「前職とは違い、デザイナーの仕事では直接的なフィードバックをもらえることが嬉しい。」

門井さんは「大学の先生からの『デザインはずっと続けていればやっていける』という言葉に支えられながら、理想と現実のギャップを感じつつも続けている。だが、自分のデザインしたものがそのまま作られて、利用者の声が生で聞けるのは嬉しい。」

柳瀬さん「プログラミングも経験しましたが、デザインの仕事ではユーザーの声が直接届くことがやりがい。」

デザイナーを通じて救われた人の声が届くことが大きなやりがいというところが共通している。


次に選ばれたテーマは

◉デザインポリシー

柳瀬さん「機能面を重視し、消費者を意識したデザインを心がけている。特にまちづくりでは独りよがりにならないよう注意していまる。」

門井さん「空き家改修では、将来の用途を考えてデザインすることが重要」

梅田さん「デザインの目的を忘れず、ユーザーが本当に求めていることを表現するよう心がけている。」

大事なのは時間的にもデザインの目的においても"先"を見据えることでした。


Q3.デザインを考える上での大変なこと、仕事の苦労を教えてください。

梅田さん「自分がかっこいいと思うデザインと求められているデザインのギャップに苦労する」

門井さん「ユーザーとオーナーがいる中で、一緒に作っている感覚の疎通がうまくいかない時が難しい。」

柳瀬さん「何かを救うために何かを捨てなければいけない取捨選択が出てきて、そこをデザインする時のバランスが難しい」

自由な発想の中で仕事の中で求められているデザインやクライアントとの擦り合わせが難しいようです。

#04 さいごに

最後にはパネリストの方々からデザインを始める方へ向けてのメッセージをいただきました。

梅田さん「今はデザインを始めるのに良い時代。ライバルは増えるかもしれないが、無料で使えるツールも増えているので、気軽に始めてみて欲しい。続けられるかどうかが鍵。」

門井さん「デザインを始めることで何につながるかわからないが、始めないと何にもつながらない。まずはチャレンジすることが一番大事。私たちの会社はさまざまなチャレンジを応援していますので、恐れずに挑んでください」

柳瀬さん「デザインを始めると、頭が固くなりがちですが、今の『始めたいな』という気持ちを大切にしてほしい。楽しい気持ちを忘れないこと。」

#05 まとめ

▲登壇者と現地会場の方々での集合写真

このイベントでは、多岐にわたるデザインの側面について深く掘り下げ、多くの示唆に富むものでした。パネリストの方々はそれぞれの経験と視点から、デザインの魅力と挑戦について語っていただき、有意義な時間を共有することができました。

少しでもデザインに興味を持つ方々がこのイベントをきっかけに、デザイナーになれることを願っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

[梅田さん関連のInstagramアカウント]
うめだ るな:https://www.instagram.com/ume___da/ 
まちのレセプション ようよう:https://www.instagram.com/youyou.izuinatori/

[門井さん関連のInstagramアカウント]
門井 慎之介:https://www.instagram.com/shinnosuke_kadoi/ 
COUNTDOWN LAB KINSHICHO:https://www.instagram.com/countdown_lab_kinshicho/ 

[柳瀬さん関連のInstagramアカウント]
yanasekanako:https://www.instagram.com/kanakoloves_h/ 
AICHI OPEN ART ATELIER:https://www.instagram.com/aichi_open_art_atelier/ 
旧稲取幼稚園:https://www.instagram.com/ina.tori/ 


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