癒しと学び⑥ 自分らしさは自然界が教えてくれる
自分が自然とのつながりを実感するようになるプロセスを前回書きました。
人生振り返ってみると、やってきたことは意外に無駄がないことが分かります。今、自分は何やってんだろう？？？、大丈夫か？と思っても、その結果はだいぶたってから、もしかすると、来世にわかる、なんていうこともあると思います。
大事なのは、たまに自分の位置関係を確認することと、自分の内的な意志にしたがって進んでいくことかなと思います。
さて、自分は「植物や自然界のことを人間に伝える」ということをしたい！ということが明確になったあとのことを書きます。
パーマカルチャーとエコビレッジとEcological Medicine
それまで、アロマセラピストやボディワーカーとしてホリスティックケア、ストレスケアに携わってきました。そもそもはひとりひとりが自分らしく生きられるサポートができないかな？というのがテーマだったので、植物たちの力が、人をサポートするところをつなげていくことが出来たらいいなという感じになりました。
個人セッションもアロマテラピーやボディワークのセッションだけではなく、「自然の中を歩いて、そこから自分へのメッセージを見いだしていくようなこと」をはじめました。
その時は、東京都内から郊外に引っ越していたので、周囲には自然が多い環境でした。その時学び終えていたパーマカルチャーデザインを生かして、小さい庭をデザインしたり、草木で染色をしたり、自然のものを生かす暮しづくりもはじめていました。
パーマカルチャーを学んでいる時に北米のエコビレッジの見学ツアー（体験レポートはリンク先のブログに）にパーマカルチャー塾主催で行ったのですが、その時に『Ecological Medicine』という本に出合いました。医療がプラスチックなどを大量廃棄し環境を汚染しているので、医療をエコロジカルにしていこうという趣旨の本です。
自分がやっているセラピーの仕事が、そうなっていないかを考えるきっかけになりました。ちょっと誤植が多いですが、当時のブログはこちら↓
これを書いたのは2008年。今から15年前。思い出しついでに、エコロジカルメディスン研究室というのを自分の考えをまとめるのにwikiにつくっていました。
自然と人をつなぐこと、自然の持つ力
そんなこんなに基づいて、自分自身と自然環境のつながりを取り戻していくようなワークショップもおこなっていました。その流れで、今住んでいる裏磐梯に辿り着いたような感じです。今、住んでいるところは、私の実家がある福島県福島市から山を越えて1時間ちょっとの場所。磐梯朝日国立公園の中にあります。
子どものころ、「学校行きたくない～」とずる休みをすると、母が連れて来てくれた場所で、ずる休みをした時以外も、よくドライブで訪れる場所でした。その頃、大自然の中でワークショップしたいと思っていたので、定期的に裏磐梯で開催することにしました。
自然と触れ合うことをプログラムに取り入れる場合、お天気の心配などもつきものです。どんな流れで行うかということにも大きな影響があります。特に裏磐梯は山地であるため、天気予報がなかなか当たりません(;^ω^)
しかし、それは自然のことなので仕方がないこと。まずは、私と自然界の存在がしっかりつながっておくこと、そして、訪れた人が自分に必要なものを持って帰れるように、という意図をしっかりと持つことが大切と思いました。内容は用意周到に考えておくものの、あとは流れに任せて、むしろ、その時に起きる流れを大事に臨機応変に対応できる自分であればよいのです。
信頼関係は一朝一夕にできるものではありませんが、何度も繰り返すうちに、自分の中に自然界との信頼感が醸成されていきました。自然界の存在は、ちゃんと必要なものを与えてくれるし、体験させてくれるのです。
不思議なことに、自然の中にいると自分に戻れるという人が多くいます。もちろん、人の気配がしない自然の中は恐いという人もいます。その怖さは、むしろ畏れ、畏敬のようなものなのかもしれないけれど。
自然は肩書や収入などで人間を差別しません。ただそこに在るだけ。差別も判断もしない自然界の在り方が、自己受容の感覚につながるのだと思います。「自分らしさ」は自然界が教えてくれるのかもしれません。
裏磐梯への移住
「自然と人をつなぐ」ということを試行錯誤しながら行う中で、結局、裏磐梯に移住することになりました。理由は、磐梯山に呼ばれた気がしたから、みたいな感じですが、そのプロセスは当時のブログに書いていました。記録って残しておくもんだなと思います。
『なぜ裏磐梯に住むのか』
やりたいこといろいろあり、鼻息荒く引っ越してきたわけですが、はて？今はどうなっていることやら。移住したのが2009年11月、その1年余り後に、2011年3月に東日本大震災と原発事故という大きな出来事がありました。
このシリーズでは、癒しと学びは表裏一体のモノ、ということを書いているわけですが、自分の人生振り返り、みたいになっています。ま、いいか。あと2～3回で終わるのではないかなと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？