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2.地球に対する礼儀作法

私の植物療法との出逢いは、
アロマテラピーからでした。

何故、香りで人間が癒されるのかが不思議で、
学びたくなったのです。

この世界に入る人は、
自分がアロマで癒されたり、
良くなった体験がある方も多いですが、
そういうことは特になく、
単なる好奇心で、知りたい欲求だけで
学びはじめました。

しかし、そこで学ぶ植物のことや、
人間の身体のメカニズムは、
とても面白かった。

で、結局、アロマセラピストとして、
お仕事をするようになりました。

ある時、自然療法をやっているけれど、
自然のことをよくわかっていない自分に、
はたと、気づきました。

そんなことを意識し始めた時に出逢ったのが、
パーマカルチャー。

体験講座に行ってみて、とても面白かった。
自然界の中にある要素のひとつひとつの性質を知り、
それぞれに、良いつながりができるように、
人間が手助けしていくのです。

森は、自然に、だんだんと、その中で関係性ができ、
多様な植物が育ち、昆虫や動物などの
生き物も暮らす、安定したシステムになって行く。

パーマカルチャーでは、それを早めるために、
人間が自然界に協力する感じなんですよね。

そして、どのように自然の恵みを利用させてもらえば、
資源を使い尽くさず、持続可能な場所にできるか?
ということを理解し、実践するのがパーマカルチャーです。

そのことを知ると、いかに、人間が摂理を知らずに、
自然環境を破壊することばかりをしているかに気づきます。

自然破壊は、それが社会環境にも影響していき、
世界が人間にとって、不自然で、
ストレスフルな環境になってしまったりする。

それが、現代の暮らしであり、
それによってストレスがたまり、
不調が出てくる。

そして、たくさんのセラピーなどが
だんだん流行りはじめる。

それらは、ホリスティックといいながら、
断片的なものばかりで、
あまりホリスティックではない…。
単に、商業活動として利用されているだけ…。

という風にならないように、
地球の自然のシステムと
地球に生きるための礼儀作法を、
薬草使いならば、知っておきたいものです。

過去の自分への自省も含めて、
私たちはあまりにも、自分が生きる土台である、
自然のことを分かっていない、
理解するための教育をちゃんとされていない、
ということができると思います。

生態系のこと、そこで育つ植物のこと、
植物たちと人間の関係性、
人間の役割と責任、などを理解したうえで、
自然の恵みを使わせていただく、という、
まっとうな道を進んでいきたいものです。

それらを知ることは、
物質世界に生きる基本でもあると思いますから。

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