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3.Time is Meicine

Medicineは、薬や医療と訳されますが、
もっと広い意味をもちます。

それについては、「5.メディスンの意味するもの」
で書きますので、ここでは
「時間は薬である」ということを、書いてみます。

「自分が今、一体どこの季節にいるか?」
ということ、意識することはありますか?

一日のうちのどのへんか?
一生のうちのどのへんか?
でも良いのです。

植物の季節の振る舞いが違うように、
人間にも、その流れにふさわしい振舞い方、
というのがあるわけです。

春だったら、冬に縮こまったものが、
ゆるみ、広がり、動き出す時期。

最近は、ネットでも様々な健康関連の情報を
キャッチできるようになってきたので、
春に花粉症やアレルギーが多いというのは、
冬にため込んだものが、春の訪れとともに、
雪解けのように、溶けだしてくる、
ということは、知っている方もいると思います。

からだに不要な毒素のようなものがあると、
ゆるんで動き出したら、からだはそれを、
外に出そうとするのですね。

中医学やアーユルヴェーダなどでは
あたりまえの考え方です。

さて、私たちが使っているカレンダーは、
四角い形をしています。
グレゴリオ暦といいます。

ちょっと乱暴な言い方ですが、
これは、偉い人が下々のものを呼びつけるために
作った暦だと言われています(笑)

なので、予定を書いたり、計画を立てたり、
人間の都合を管理するにはとても便利ですが、
自然物である「体」が生きるリズムが
示されているわけではないのです。

昔は、地方それぞれに暦があり、
それは、その土地と季節のリズムが
記録されたものでした。
農事暦なども、そうですね。

裏磐梯の四季のリズムの暦を
昨年、つくってみました。
標高の高い場所ですので、
普通の暦とは大分ずれています。

1月7日には七草を食べますが、
裏磐梯は雪に埋もれているため、
七草食べれるかよっ!という感じです(笑)

そもそも、なんでもかんでも全国共通だったわけではなく、
そうする必要もないわけです。
統一したいのは、管理する人の都合です。
自分の土地とその季節にあったリズムと過ごし方が、
自然物である「からだ」には無理のないものなのです。

朝陽を見て夕陽を見て、
日が沈む位置が変わったことに気づいたり、
日没が早い冬にはいっぱい寝て、
春になれば、早起きして、
体を動かすことに慣れていく。

そのリズムに沿い、自然の動きを感じるだけでも、
心身は、楽になって行きます。

Time is Medicineなのです。

そして、季節に合わせた過ごし方も、
いろいろと工夫が出来てゆきます。

食べるものも、季節のものを中心とし、
体調によって、香味野菜や薬草などを
うまく利用していく。

陰陽の変わり目の春分、秋分は、
精神的にも不安定になるので、
安定させるケアをする…などなど。

時間感覚がずれているままにで、
様々なセラピーやヒーリングやら、
いろいろやっても、
全く効果はないとは言いませんが、
土台ができていないことになります。

季節の微妙な変化を感じるのは、
日々の忙しさの中で忘れてしまいがちになることかもしれません。

しかし、時間感覚をどうとらえて、
どうやってアジャストしていくか、ということは、
自分の健康や生き方を考えるうえで、
土台となる重要なことなのです。

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