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アースデイ活動の原点を辿る備忘録~地球環境への想い(後編)

文:萩谷 衞厚(アースデイジャパンネットワーク共同代表)

デジタルマーケティング会社でCSVに触れる

前回のコラムでお伝えした通り、前職の環境映像メディア運営を通して関わった、生物多様性の10年日本委員会、カーボンフットプリント実証事業、再生可能エネルギーの普及のためのGreen Powerなどの政府による広報活動。そして約8年前から新たな道を歩むことになります。
2015年春からは、デジタルビジネスの運営支援やデジタルマーケティングを推進する株式会社メンバーズに席を置くことになります。デジタルやマーケティングの会社と思われがちなメンバーズですが、気候変動と日本の人口減少という2つの社会課題解決をミッションに掲げ本気で取組む会社です。

私が2015年当時から所属したのが、本業を通して社会を解決するCSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)をクライアント企業さまと共に進める部署でした。そして、これら業務に加えてこれまで行ってきたことが、社会課題への知見を深めるための社内教育に取り組んできたこと。様々な社会課題への関心や理解なしにCSVを実現することは難しいでしょう。そして何よりも解決したい社会課題に関心を持ち、自らがその課題に向き合うことが必須と言えるでしょう。2016年の春にはSDGsを題材に社内研修を実施していましたので、当時の日本企業では先進的な取組みであったと言えるでしょう。

谷崎テトラ氏との再会

こうした社内の動きはいまも脈々と続き、今ではSDGs全般と気候変動問題にテーマを絞った研修プログラムが社内研修制度として引き継がれています。そうした中、今から遡ること約2年前、ずっと以前からSNSでは繋がっていた谷崎テトラ氏との新たな接点を持つことになります。
 
2022年の新年、その頃、私はメンバーズ社の公式noteの運営にも関わり、脱炭素やDXに関するコラムを執筆する立場でもありました。今後のコンテンツ計画を策定する上で考えてことは、4月のアースデイに合わせて関連する記事のアップすること。その時に思いついたのは、日本国内でアースデイを広めた立役者の一人である谷崎テトラ氏にインタビューをすること。実は、谷崎テトラ氏とはその1年前、アースデイに関する動画チャンネルの運営に関して、何か一緒にできることはないかと久しぶりにご連絡を頂き、何回かのミーティングを重ねています。そうしたご縁もあって、メンバーズの若手社員によるインタビューが実現しインタビューコンテンツとしても発信しています。

アースデイジャパンネットワーク法人化

こうした接点をきっかけにアースデイジャパンネットワークの活動を知ることになり、2023年4月、『グローバルな環境行動と、日本全国のアースデイアクションをつなげ、誰もが自分ができる方法で、アースデイを表現し、協働する』こうした活動をEARTHDAY.ORGと連携し日本国内で拡げることを目的に、アースデイジャパンネットワークを一般社団法人として本格活動をスタート、私も共同代表として名を連ね、今に至ることになります。こうして改めて前回からのコンテンツ発信を通して、2003年以降の活動を振り返ると、OSをアップデートするように様々なことを学びトライし走り続けた20年であったと実感しています。そしてアースデイの活動を今後のライフワークとして引き続き新たな挑戦を続けていきます。
 
まだよちよち歩きのアースデイの活動ではありますが、現在は日本国内のアースデイに取組む方々とのネットワーク作りを進めるための「EARTHDAY MAP」の制作を進めています。

また、毎月第一水曜日 20:00~、全国のアースデイ主催者や地域での活動を計画する方がオンラインで集い情報交換を行う「アースデイジャパンネットワーク・オープンミーティング」の開催などにより、微力ながらも地球環境への思いを馳せ、歩みを進めています。今後の私たちの活動にご期待ください。
 
こんなことで一緒に組めそうだよ、こんなことなら手伝えそうだよ、そうした皆さまからのご連絡をお待ちしております。

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