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ポメラで日記75/明日死ぬなら、あなたは何をしたい?


ゆぎなぎ三部作、告知


「暗い森の少女」連載も始められてほっとしている。

暗い話なのだけど、嬉しいコメントもいただき、作者としてやる気に満ちてしまう。

これはシリーズというか、三部作の第一作。

「暗い森の少女」

「ささやかな疑問符」

「あなたの努力は無駄である」

登場人物がリンクしたり、エピソードが重なるが、それぞれ別の話。3冊読むと「なるほど」と思えるような作品。

「ささやかな疑問符」は、別のブログで一度書いたことのある作品だが、そのブログがサービス終了したことにより、バックアップを取っていなかったので私の手元にもデータはなく、何度か書き直そうとして、なんだか書き進められないでいる作品。

「あなたの努力は無駄である」は、同名のnoteを書いているが、あれはエッセイである。

「暗い森の少女」は、中学の頃から何度か挑んでいるテーマで、BLものにしたり、ミステリーにしたり、ファンタジーにしたりしているが、今回、真っ向勝負してみっか、と思い書き出したらするする書ける。

私小説としてではなく、あくまで小説として書いているが、「私小説家・村上誠」が書いているのだ。

どこまで真実で、どこからが虚像か。

混乱していく主人公・花衣の視点で、どんぞこ気分を味わってもらう。

私のいくつかのnoteや、Kindle出版を読んでくれたひとなら分かってくれるだろうが、私は心底、根の暗い人間だ。

生半可なハッピーエンドを語るくらいなら、なにも語りたくない。

「痩せても幸せになれない人たちへ」大幅改稿


初のKindle出版。

私のデビュー作だが、実はこういう話を書きたかったわけではない。

私は、去年、Kindle出版すると決めて、はじめて意識的に、「Kindle出版もの」を読み、「ノウハウ本」でないと読まれないのではないかと思ってしまった。

だから、安直にダイエット本にしてしまったが、本当は別に書きたいテーマをこめてこのタイトルをつけたのだ。

痩せたい=きれいになりたい。

それならばいいが、「痩せたい」と思う心の闇に迫りたい。

それは、上記三部作を書き終えたら手をつける予定。

今年中に……とは思うが、「暗い森の少女」だけでも10万文字数を超える可能性があるので、どうなることやら。

同じタイトルでの発売なので、この旧作は多分、Kindleから削除する予定。

「書きたい」けれど「書けない」?


その昔、確か竹宮惠子のエッセイだったと思うのだけど、こんなエピソードがあった。

母親に連れられた女子高生が竹宮の家にやってくる。

「この子をマンガ家にして下さい」

母親は竹宮に頼み込む。

原稿持ち込みか?と思ったのだ、そうではなかった。

「この子はマンガを描いたことはありませんが、きっと素晴らしいマンガ家になれると思うんです」

母親はとうとうと語り出す。女子高生はなにも話さない。

竹宮は引きながら、女子高生に、

「いったい、どんなマンガが好きなの?」

と尋ねた。

「この子はマンガを読んだことがないんです」

やはり、母親が答える。

マンガを読んだことも、描いたこともない女の子をどうやってマンガ家にするの!?

しどろもどろで、どうにか親子を帰した竹宮。

どっと疲れるが、喋りまくる母親の影で一度も口を開かなかった女の子のことが気になる……

というお話。

……書いていて、この話前にもどっかで書いているな、と気づくわたくし。

noteで書いてたら申し訳ない。

なんでこんな話を持ち出したかというと、最近、「文章を書けないけれどKindle出版したい」という話を、ちらちら見かけるからだ。

まあ、アイディアがあって、それを文章にする力がまだないだけ、ということなら100歩譲ってまだわかる。

「何を書きたいのかもよくわからない」

という声も聞いてびっくりして喘息治ったよ(嘘です。治ってません)。

そういうひとのための有料サービスもある。

……ひとのやることだし、まあいいんだけどね。

死ぬ前にやりたいこと


今年になって喘息悪化で余命宣告までされた私であったし、こうやって机に向かってポメラ叩いくことも出来なかったけれども。

ベッドで、必死に手書きで書いていたよ、ネタを、詩を、短い文章でも、毎日。

昨日は散歩できるまで元気だったし(その後、疲れからか体調崩してしまったけど)、今日はベーグルを焼くくらい余裕がある。

けっして、無理は出来ない。

しかし、私は書きたいのだ。

そして、本を読みたいのだ。

少なくとも、上記3冊を書き上げて、Kindle出版するまでは死ねないと思ったのだ。

世の中には、もっと読みたい本が溢れているのだ、死ぬに死にきれず本屋かAmazonのサーバをさまよう地縛霊になるかも知れないので、もう少し、生きていたいのだ。

「書くことがないけど、副業として始める」

と割り切って始めるひと以外、無理に「書くこと」にこだわらなくていいんじゃね?

世知辛い世の中だけど、やり方次第ではもっと簡単に稼ぐことも可能になった時代でもある。

私は、書きたいから、「書くことで食べれたらサイコー」くらいの気持ちでやってるけど。

現代日本に生きていて、「作文を書いたことのないひと」をさがす方が難しいと思うので、「書くこと」はそんなにハードルは高くないと思うので、それでも書けないなら、「違う道を探した方が……」と、思う。

本当にしたいことをしようよ。

明日、死ぬのかもしれないのだから。

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