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中高生から学ぶイノベーション×地域活性について

今回は、若者へのイノベーション教育の普及に従事する、一般社団法人i.club代表理事 / 東京大学 i.school アシスタント・ディレクター 小川悠氏にお話を伺った。

小川氏が手がける、イノベーション・クラブ活動 i.club(アイクラブ)は、高校生へのイノベーション教育と、そこから生まれたアイデアの事業創出を大人と目指すことによって、地域がイノベーションを起こすキッカケをつくることを目指している。

1)東日本大震災をきっかけにイノベーション教育を中高生へ届ける

小川氏が、イノベーション教育を広く届けるようになったきっかけは東日本大震災。東京大学でのイノベーション教育をもとに、中学生・高校生が地域を舞台に、イノベーションに挑む教育プログラクムを開発、2012年にi.clubを設立されたそう。

では、イノベーションとはなんでしょうか?


2)イノベーションってなんだろう?

人々の価値観・行動・習慣が変化するアイデアを出し、
普及させ、未来をつくること。

では、未来をつくるアイデアとは何か、事例を伺う。


CASE1)"辛い"を"楽しい"に変える、初めてのエクササイズ 

福島県西会津町で誕生したジョセササイズとは、「除雪でエクササイズ」の略で、除雪は労働ではなく、エクササイズであるという考え方によって、雪国の日常生活の苦痛を楽しみに変えて、除雪作業を行うもの。なおかつ、地域外から、西会津町や会津地方さらには雪国に訪れていただくきっかけとしてしまうもの。Let's enjoy ジョセササイズ!とのこと。


3)これからの時代に必要な力

好きなことで、生きていけること。すると、自分の旗を立てられる

自分の旗を立てるには、どんな力が必要なのか。

1)自分の旗をもつ力
  自分の「好き」から生まれる問いを立てられること
2)だれも立てていない場所に旗を立てる力
  自分が「イノベーション」を創造できること

そうして、自分の「好き」から旗を立て、イノベーションを創出することで、自己変容を目指せるようになると言う。イノベーションによる人の発達は、4段階のプロセスを辿るよう。

イノベーションによる人の発達プロセス
Ⅰ.価値創造_イノベーション(外面×未来)
Ⅱ.他者理解(外面×現在)
Ⅲ.自己理解(内面×現在)
Ⅳ.自己変容(内面×未来)

小川氏は、こういった仮説のもと、中高生へ教育プログラムを提供している。

「イノベーションに挑む舞台がない・・・」という学生には、舞台づくりを。全国のネットワークを駆使して、地域でイノベーションを起こせるようにしている。そんなキッカケをつくる仕組みとは…下記を参照されたい。

ポイントとしては、下記を大切にされているそうだ。

大切にしている教育のエッセンス
スキルセット・マインドセット・モチベーション

提供する教育メソッド
❶気づく → ❷形にする → ❸伝える

中高生へのイノベーション教育は、現代の大人たちにとっても学びのある、かつ地域にとって価値を創出できるものではないかと思う。日頃から、この視点を意識して、物事の生まれ広まる仕組み、価値の活きる仕組みを考えて生きたいと思う。


情報元:
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第2回 小川悠氏 2020/05/25