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一人のじかん

実家の自室で煙草を吸った。
勿論一人だ。
下の部屋には家族がいる。
だけどわたしは今一人だ。
孤独を感じている。
夜がこんなにも長く感じるのは何時ぶりだろか。
まだ23時だというから朝になるまで長い、長すぎる。
わたしは孤独を紛らわすかのように煙草を吸った。
だが、一人で吸う煙草は味気なく、火種が消える時わたしは余計に孤独を感じた。

友人と一緒に吸う煙草が恋しい。
たわいも無いくだらない話で笑ったり、寝床でゴロゴロしたり、ゲームしてコンビニまで歩いたり。

想い出は美化されるから残酷である。

そんなことに想いを走らせながら想い出に浸り、また想い出が美化される。

一人になれば人恋しくなり、
人と長く暮らせば煩わしくなり、
自分のはややこしい。

行ったり来たりを繰り返す。

前向きで将来のことを生き生きと話していた昼間の自分が嘘みたいに思えるぐらいだよ。

自分の中に幾つもの自分がいるようで気持ちが悪い。

やっぱりわたしは統合失調症より精神分裂病のほうが合っている気がするぐらいだよ。

夜は長すぎるから早く寝てしまおう。

明日は元気な自分でありますように、そう願いながら眠りにつこう。

明日になったらわたしはみんなに会えるのだから、寂しくなんかないはずだから。
そう言い聞かせておまじないをかける。

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