記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

FF8 をクリアしたのでストーリー考察

※ 本件には重大なネタバレを含むので閲覧は自己責任でお願いします🙏🙏



FF8 をクリアした。裏ボスも一応裏技を使わずに撃破した。
(ギルガメッシュのカードを変化させてしまったけれど😬)

23 年前? くらいにもクリアしたはずなのだが本当に 「クリアしたのかな?」 と疑問に思うくらい覚えていなかった。
ただ、(プレステ時代なので) 終盤も終盤の Disk4 (ゲームソフトが 4 枚に分かれていたうちの 4 枚目) で、カード クイーンがぽつんと立っており、彼女と勝負した記憶だけは残っていた。


改めて見てみると、練りに練られたストーリーだったのだなと思う。
正直戦闘が長いし中盤くらいからは召喚獣呼び出すほどでもなくなるので、最初とプレイの仕方全然変わるなー。と思いながら遊んでいた。

やたら苦労して手に入れるアイテムも、そんなに苦労しないと撃破できない敵もいない気がするし。そこはやり込まずに終了。
(モルボルだけは逃げることにしている)

変に属性攻撃とか設定できるせいで、こっちのパーティー 3 人中 2 人がボスに通常攻撃でダメージ与えられない (与ダメージ 0 🤣) 上にセーブも回復もなく 3 連戦しなきゃいけないときはどうしようかと思ったけれど、なんとかグラビデ & メテオが効いてくれたので倒せた。よかった。
戦い方が 1 つじゃないところが良かったかも。

上記の 「グラビデ」 や青魔法の 「ホワイトウインド」 が結構有力、というのは 7 で得ていた知識だったのでよかった。


さて、エンディングも観たのだけれどまったく覚えていない。
見た結果、深く考察はしていないが下記の感想を思ったので書いてみる。


冒頭に書いたとおり重大なネタバレを含む上、多分それなりにストーリーをプレイしていないと読んでも意味が分らない気がするので、「無駄にネタバレ情報だけ知ってしまった!」 とならないようお気をつけください🙏🙏







まず、巷で言われているらしい 「リノア = アルティミシア」 説、これには同意である。どう見ても同一人物だろう。
あれだけ共通点があって同一人物じゃないなんて、天下のスクウェア (まだ ENIX と合併する前) がそんなものを作るとは思わない。

私はプレステで出た FF7 まで、FF シリーズを遊んだことはなかったがスクウェアが関わったソフトとしてスーパーマリオ RPG は遊んでいたのである (クロノトリガーは友人のプレイを見たことはあるが、持っていなかった)。

今でもスーパーマリオ RPG は神ゲーだと思っているし、多分そう思う人が多かったから最近 Switch にもリマスター? リメイク版で出たのだろう。
マロかわいい。


話が逸れたがこの話は相当複雑なので、とりあえず疑問と人間関係を整理しようと思って相関図 (憶測含む) を書いてみた。


似てない相関図

書いてみたけれど特に理解度は変らなかった。
そして 「ポニーテール & 耳前の髪型の人多くない?」 って思った。
それが唯一の発見だった。



「別の時間軸に (スコールが待ち合わせ場所に来てくれない) 別のリノアがいる」 という解釈には多少懐疑的である。

最終、ラスボスが 「時間圧縮」 というものをおこなうためそこには過去・現在・未来すべてがいちどに存在し、「時間」 という概念がなくなった 「空間」 だけの場ができた。

その中で 「時間圧縮」 (ちょっと "TENET" のようだ) をおこなった張本人を倒してしまえば、(多分) その 「時間圧縮」 は解除され、過去は過去、現在は現在、未来は未来の 「あるべき時間軸」 に戻ろうとする。

そうするとおそらく一時的にかもしれないが時空が不安定なものとなり 「時間の狭間」 というものができてしまう。
そうしてそこに落ち込むと、2 度と現世には戻って来れなくなる。

ラスボスを撃破する前に、予めこのことを予測して仲間が全員 「みんながはぐれないように、時間の狭間に落ち込まないように、お互いのことを思い出し、探して声をかけ合うことで無事に現世に戻れるように」 と念を押すのだ。


いざラスボスを撃破した後、声をかけ合って現世に戻ろうとする仲間たち。
しかしスコール (主人公) だけはなぜか呼んでも呼んでもみんなが見えず、はぐれてしまう。
ウロウロしている間にたまたま 「過去」 の自分と、自分の面倒を見てくれた 「ママ先生 (現代の元魔女)」 と出会う。

そこに倒したはずのラスボスが 「まだ死ねぬ」 と言って現れる。
主人公は再度戦おうとするが 「ママ先生」 が 「彼女は継承者を探しているだけで戦意はないから大丈夫」 とスコールを制止し、(先生自身はすでに魔女であるので) 力を継承してラスボスは果てる。

その後ママ先生に去るように言われ、「ひとりで帰れるから大丈夫」 と言うものの帰り方が分らなくなる。

おそらく 「時間の狭間」 に落ち込んでしまったのだ。
スコールは歩けど歩けど空虚な空間から抜け出せず、聞こえていたはずの仲間の声もやがて消えてしまい、絶望感からか座り込んでしまう。


リノア (指輪 2 個持ち) 含めほかのみんなは現世に戻り、約束の場所 (暗雲立ちこめる) で待っていたのだが、スコールだけが戻ってこない。
リノアが自身の象徴である 「白い羽根」 をイメージに、現世からどこかにいるはずのスコールに 「想い」 を送る。

時間の狭間で座り込んだスコールは、漂う白い羽根をつかまえた瞬間、ある女性のことを思い出す。
思い出すのだけれど、彼女の顔だけがうまく思い出せない。
宿敵、今まで一緒に戦ってきた仲間、ラスボス。
それらは明確に思い出せるのに、彼女の顔だけがぼやける。

そしてひとつの真実を知ることになる。
「リノア = アルティミシア (ラスボスで魔女)」 だったと。

魔女アルティミシアを倒すために自分たちは戦ってきた。
にもかかわらず、そのアルティミシアに恋をして助けてしまった。
その事実に愕然としたスコールは気を失ってしまう。

SeeD は魔女を倒す。
「どうせ殺されるなら、スコールの手でお願い」 が現実になってしまう。


しばらく経ち、「時間の狭間」 にまでスコールを迎えに来たリノア。
気を失っている (死んでる?) スコールを腕に抱え、名前を呼ぶが返事がない。
たまらず泣き崩れるリノア。

そこへ空から光が差して、あたり一面花が咲く。
スコールが気が付き、リノアの顔が喜びでほころぶ。

やっと魔女のループが終った。

リノアは約束の場所を指定してもらう (今までは指定してもらえず会えなかった) ことで、スコールは誰かに名前を呼んでもらう (ひとりじゃないと実感する) ことで、やっとこの呪われたループが解けた。


アルティミシア (黒い羽持ち) とリノア (服に白い羽持ち) は、ドラゴンボールで言うところのピッコロみたいなところで、魔女の 「悪い方」 と 「良い方」 が分裂したものだったのではないかと思う。
黒い羽根の中からリノアが出てきて、魔女とリノアが同一人物であることを示唆しているようでもあるし、黒い部分が抜け落ちていることを象徴するようでもある。

元々、リノアとの初めの出会いは真っ白なドレスだったし。

サイファーとリノアの関係がどうも分らない。ただの元カノとか憧れだけの問題じゃないような気がする。
リノアの顔が思い出せないシーンで、スコールの記憶に真っ先にチラついたのはサイファーの存在だった。魔女の騎士だから?

リノアとサイファーは似ている。ふたりとも白い服だし。

その一方で、サイファーとスコールは双子のような扱いを受けている (実際には双子じゃないにしても、扱いが同等)。
ふたり (& リノア) のカードの関係の話を読んだとき、おぉー!!😳😳 と唸ってしまった。


サイファーはイデアとシドの子供だと勝手に思っているのだが (ほかの孤児に気を遣ってサイファーも孤児として育てたのだと思う)、シドがサイファーのカードを持っていることからもそんな気がする。

リノアの父親がカードはほとんどやらないけれど、娘リノアのカードだけは持っていると言っていた。
スコールのカードを父親のラグナが持っているように、サイファーはそうなのだろうと思う。

そうでなければキスティスがスコールとサイファーのカードを持っていたとしても、彼女の立場上何の違和感もないからだ。
シドがサイファーのカードを持っていることの方が違和感があった。
だって明らかに目をかけていたのはスコールの方だったから。

イデアはイデアのカードを持っていたので、シドはシドのカードでもおかしくなかった。でもサイファーだ。
風神雷神どっちか (主に風神?) や、サイファー本人が持っている方が自然かもしれない。


ここでストーリーにおける 「意味深なメッセージ (英語)」 部分について書いてみたい。

まず冒頭の 「約束の場所」 と思われる、リノア (アルティミシア?) とスコールとの会話 (夢オチ) だ。


I'll be here… (私は (未来に) ここにいる……)

Why? (なぜ?)

I'll be 'waiting' here… (ここで 「待ってる」……)

For what? (何を?)

I'll be waiting for you… so… (私はあなたを待っている…… だから……)

If you come here... (あなたがここへ来るなら……)

You'll find me. (あなたは私を見つける)

I promise.(約束する)


これ、最初から英字のフォントがセリフありとなし (ゴシックと明朝のようなもの) で分けて書かれていたのだが、改めて見返してみると実は 「あなたを待っている」 (セリフなし: ゴシック フォント) と言っているのとは別の人間が 「あなたは私を見つける」 (セリフ有り: 明朝体フォント) と言っているのだ。

これが待っている側のセリフなら、「私はここで待っているから、私を見つけて」 と言うのが心情というものではないか。


あなたは私を見つけるだろう。それを約束する。
ゴシック体の発言者は 「……」 が多く、自信がなさそうだ。
何か思い出せないような、必死で思い出しているような。

そこにかぶせるように明朝体の発言者は 「あなたは私を見つける。約束する」 と言う。
今回こそは呪われたループを断ち切る物語 (ゲーム) の始まりにふさわしいような気もする。

深読みしすぎると何でもそんな気がしてきてしまう😅


そしてティンバー? の電波塔で放送事故みたいに流される下記のメッセージである。


ストーリー上読み飛ばしてしまいそうになるが、下記の文章が書かれている。

Bring me back there (私を連れ戻して)

I am alive here (私はここで生きている)

I will never let you forget about me (私のことを絶対に忘れさせたりしない)

× 2


ここで注目したいのが最後の文章、'I will never let you forget about me' だ。

私のことを忘れないで、と言いたいなら 'Don't (Never) forget me' だけで充分だ。
しかしここに 'let' という単語が使われている。

使役動詞は have や make など複数あるが、let は 「相手がしたいと思っている」 ことに使う。
映画などで、女の人が力づくで捕まえられたときに 「放して!」 の意味で 'Let me go!' などと言うシーンは、そこそこお目にかかれると思う。
本人は放して欲しいから 'let' を使う。

ちなみに 'make' は、動詞の対象となる本人の意志とは関係ないときに使われる。強制的なニュアンスだ。

'She makes me tired.' は 「彼女は私を疲れさせる」 という意味だ。言っている本人は疲れたくないのに否応なしに疲れさせられている、という気持ちがあるので 'make' を使う。


つまり、最後の 'I will never let forget about me' は、文字どおり 「絶対に私のことを忘れさせたりしない」 で、結構怖いニュアンスである。
'let' が使われている以上、相手は自分のことを忘れたいと思っている (と発言者本人は思っている)。

ここである曲を思い出した。
めちゃくちゃ可愛い彼女のことをすごく好きだったのに、彼女が浮気か本気か知らないが、他に男を作ってしまって傷つき、忘れたいけど忘れられない男性 (?) の気持ちを歌った歌だ。

サビは、

お前は新しい男を見つけたけれど
自分の方がもっといい男である
俺を忘れさせやしない

というような内容だ。そして 'I won't let you forget me' である。

この歌では彼女が自分に死んで欲しいと思っていることを知っているというな酷な内容があるけれど、多分この電波塔のメッセージの主も似たような心境ではないだろうか。


これは宇宙にいるアデル? がイデアを乗っ取って送信させているメッセージなら、「私をそこ (地球) へ連れ戻して」 も 「私はここ (宇宙) で生きている」 も理解できる。私を忘れることは許さない、というのも。封印されて恨んでいるだろうし。


ちょっとよく分らなくなってきたし夕飯タイムなので一度終わろう。

しかし似たような考察で『ドラクエ 7』に対しても思うところ大いにあるのだが、それはまた今度。


FF8 終ったらペルソナ 5 ソッコー始めようと思っていたのに、思いのほかエンディングが意味深で考えさせるものがあったので考えてしまった。


いただきましたサポート費は、面白い素材の購入費に充てさせていただければと思います。 ご支援誠にありがとうございます (^^)