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カラオケで流れる動画

さきほど、BOØWY の『Marionette ~マリオネット~』を、よく知らないのに

♪鏡の~中の マリオネット~
    ナントカ カントカ 踊りな~♪

BOØWY『Marionette ~マリオネット~』


と歌っていたら、

「なんか 80 ~ 90 年代って、やたらマネキンとか好きじゃない? あのセンス何なんだろ?」

と思った。


そこで思い出したのがカラオケの時に流れる動画である。
お分りだろうか、この感覚。

なんとなく石膏像とかピエロとか出てきたような…。
失恋した男女がそれぞれ風に吹かれてるような…。

あとなんか思い出の写真とかもらった手紙とか、やたら燃やしてるイメージ。


ここ数年、私はヒトカラもしていない & 趣味にしてる人が周囲にいないためカラオケに行っていない。

だから最近のカラオケ動画がどんなものか知らない。


平成が過ぎて、令和になった。
アニメや漫画の作図 (?) 傾向も、大分変わった。
ファッションもかなり違うし、使われる色彩も違う。

だからきっと、カラオケの動画ももう刷新されているのかもしれない。

そう思って調べてみたら、こんな記事に行き当たった。


「バラが燃えがち」 とか 「スピード感あふれる高速道路」 とか、「虚ろな目で絶望し壁にもたれかかる男」 とか、あるある過ぎて笑ってしまった。

やはり現代でもそうなのか。


ヒトカラを一晩やると、延々と歌い続けることになる。そうすると 100 曲くらいは歌うのだろうか。
したがって映像も 100 回流れることになる。
しかし映像は 100 種類もない。
だから 「あっ、これさっきも見たやつだ!」 となる。


著作権や肖像権の問題などがあるだろうから、作曲・作詞者や演奏者の映像を安易に使えないであろうことはなんとなく予想がつく。

だから低予算で別途オリジナルのドラマを作るしかないのだろう。
低予算だからマネキンとか石膏像とか、ギャラを払わなくていいものを使うことになるのもうなずける。

ただ、あの 「設定が濃い」 ドラマは、汎用性が高いのかどうかは疑問である。


バラを燃やすほどの歌もそんなにあるとは思えないし、やたらナイーブそうな男性が多いのも気にかかる。

総じて 80 ~ 90 年代ぽいのだ。


そしてふと思った。

「カラオケ動画の脚本家」 は、数える程度しかいないのではないか?

と。

だから全体的に似たような感じ (よく言えば 「統一感がある」) になるし、世代も似たり寄ったりになる。

そもそも、脚本家ではなくてカラオケのあの映像 (歌詞含む) を作成するカラオケ会社 (JOYSOUND や DAM など?) の社員か、部署が作っているのかも知れない。


これだけ YouTube や TikTok が普及し、一般人含むたくさんの人が動画を撮ったり観たりしているのに、ここだけ旧態依然としているのは衝撃的である。


試しに 「カラオケ 動画 脚本」 などと検索しても、特定の個人名を見つけることはできなかった。

ここはなかなかニッチな場所ではないだろうか。


「オリジナル カラオケ動画作りました」 みたいなものがあっても面白いかもしれない (もうあるのかもしれないが)。


多分、その曲の動画をオリジナルで作るからにはその曲のファンであるはずだ。
したがって、バラが燃えるはずもない歌に、燃えるバラのシーンを差し挟むことはしないはずだ。

「歌詞と映像が合っていない」 というのも上記 「あるある」 で言われているが、きっとこのミスマッチ率も低くなるはずだ。


誰かがやり出して、それを見た誰かが「俺はもっといいの作るぞ!」 となれば、きっと燃えるバラの本数は少なくなるし、割られる鏡の枚数も減るだろう。


現在使用されているカラオケの映像にも、もちろん独特の良さがあるが、

「視聴者が作ったカラオケ動画」

みたいのも流せるようになったら面白そうだな、と思う。
誰がチェックするんだ問題はあるけれど。

ただ、動画作成を JOYSOUND や DAM が仮にやっているならば、動画を一から作成するよりは、投稿された映像に問題がないかをチェックする方が工数は少ないと思う。


昔からテコ入れされていない部分のように感じるので、今後の伸び代が大きな分野だ。
それ専門の職業もできたら面白い。



PV 流せばいいじゃん、ということなのかもしれないけれど、すべての曲に PV があるわけではない。

また、PV でも 「ファンが作る作品」 と 「プロが作る作品」 は異なるものになるだろう。
したがって両方観てみたいのだ。
どちらにも良さがあるだろう。


もし上記で提案している 「視聴者によるカラオケ動画」 が普及しても、従来のカラオケ動画も文化として残して欲しい。


選曲のときに選べるようにするのだ。

「従来の動画で再生する」

と。



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