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【試合感想文】 4/29楽天8-2西武:3本のホームラン攻勢それぞれ貴重な一撃に

1試合3本のホームラン攻勢!

今季最多タイの8得点。6点差を大逆転して最後は山﨑剛のサヨナラ打で決めた4/2○E8x-7Fに続く2度目の大量得点ゲームになった。

本塁打1試合3本は今季初。鈴木大地1号ソロ、島内宏明2号ソロ、フランコ3号2ラン。それぞれ稀少性の高いホームラン攻勢になった。

チームに先制点をもたらした4回鈴木大の1号ソロは相手先発・髙橋光成のフォークを仕留めた右本だった。フルカウント勝負で四球を出したくない投手心理でゾーン勝負できたところを制した。

フォークは緑のグラブを愛用する獅子の長髪エースがプロ1年目から大切にしてきた勝負球。例年約4球に1球の高頻度で操る26歳右腕の生命線といえる球種だ。

鈴木大のほかに山﨑剛も左越え適時二塁打に仕留めたが、それでも本戦終了時で被打率.088を誇っている。相手が高い信頼感を置くそんなマネーピッチを、よくぞ右翼席に運んでくれたと思う。

ラッキーセブンに飛び出した島内2号ソロは、2020年10/3オリックス戦の辰己涼介以来となる球団史上8本目、自身では2013年の七夕に記録して以来10年ぶりとなる2本目のランニングホームランになった。

ふつうランニングホームランといえば2つのパターンが想定される。

1つは2016年8/25茂木栄五郎のときみたいに、外野前方フライヒットコースを外野手がチャージするも及ばず、直前に着弾して後逸し転々と転がる間に長駆生還というパターン。

2つめは同年9/19の茂木、2020年10/3辰己のように、外野手が塀際ジャンピングキャッチを試みるも届かずフェンス直撃したクッションボールが予想外の方向に転がり、外野手があたふたしている隙に生還という事例だ。

今回はジャンピングキャッチを試みた左翼手ペイトンが着地後に足をひねったかで転倒して全く動けず、その間に一気にダイヤモンドをまわり、慌ててバックアップに入ったセンターも全く間に合わないという珍しいかたちだった。

島内の週間OPSは開幕カードの.322を皮切りに.440→.437と低空飛行だったが、前週.721と復調気配をみせると、今週は本戦終了時1.161と爆上がり。いつものしまーちに戻ったと言えそうだ。

そしてフランコ。先週土曜日のヒットを最後にHのランプが灯らず、今週はノーヒットが続いていた。

木曜日のPayPayドームでは4回無死3,2塁で空三振に倒れた後に悔しさと怒りのあまりバットをへし折る光景も。

そんななか23打席ぶりのヒットが、4/8●E4-5M以来となる3号ソロになった。

張奕の初球真っ直ぐだった。外角狙いがシュート回転して高めに抜けた失投を左中間スタンド中段へグッバイ!

本戦試合前で・・・(続く)

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