【戦評】 羽生が氷上を支配したそのとき、宜野座では藤平がマウンドを支配した!!~2月16日●楽天1-10阪神

指揮官が真に心配すべきなのは・・・

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球団史上初めてデザインを一新した新調ビジターユニフォームに身にまとい、宜野座に乗り込んでの虎退治。

エイヤァ!と組み伏せたかったが、事態は暗転。
4回以降、見事なまでの返り討ちに遭い、1-10の大敗を喫している。

二番手以降の投手陣が3本の一発を浴びた。
二番手・池田が虎の新4番・ロサリオに2ラン、高梨も江越に打った瞬間の2ラン。
戸村も代打・陽川に特大の左越えソロを許した。

とくに精彩を欠いたのは、高梨だ。
昨年プロ1年目ながらも46登板で防御率1.03の数字を残した期待の2年目が、6回1イニング打者一巡10人の猛攻を受けて、長短6安打1死球で「顔面蒼白の7失点」になった。

一方、打線は複数安打を記録した打者は出ず、シングルヒットばかりの6安打(※)。

※・・・銀次、八百板、田中、渡辺直、内田、足立が記録。

岩貞、藤波(※)といった「虎の主戦級先発投手」の前に、5回1得点。
島内の犠飛で1点挙げるのが精一杯。

※・・・藤浪は150キロ越えを連発していた。一番ホッとしたのは打者7人中、デッドボールがなかったこと。

6回以降は小野、才木といった「大卒&高卒2年目コンビ」の前に、ゼロ行進を余儀なくされた。

前日の15日、翌日の阪神戦(本戦のこと)がNPB球団との今季初試合になることを報道陣に訊かれた梨田監督は「心配するのは天気だけだね」と、余裕のある発言をしていた。

しかし、ことここに及んで心配すべきは、高梨が陥りかけている『2年目のジンクス』のほうかもしれない。

(下記に続く)

両軍のスタメン

楽天=1番・田中(右)、2番・渡辺直(三)、3番・島内(中)、4番・内田(一)、5番・銀次(二)、6番・八百板(左)、7番・フェルナンド(指)、8番・山下(捕)、9番・三好(遊)、先発・藤平(右投)

阪神=1番・島田(中)、2番・植田(遊)、3番・中谷(一)、4番・ロサリオ(指)、5番・大山(三)、6番・高山(左)、7番・糸原(二)、8番・坂本(捕)、9番・江越(右)、先発・岩貞(左投)

羽生が氷上を支配したそのとき、藤平はマウンドを支配した

「高梨大炎上」の悲報は正直ショック大だが、一方、「藤平3回零封」の大戦果は、とびきりの朗報になった。

打者9人を4三振含む連続9人斬りのパーフェクト投球!

時を同じくして平昌五輪フィギュアスケート会場では、仙台出身の羽生結弦選手がショートプログラムを滑り終え、パーソナルベストに迫る高得点を叩き出していた。

息を飲んだ華麗な4回転サルコウ。
うっとり陶酔する4回転+3回転の連続ジャンプ。
1点の曇りのないスケートで2分50秒のショパンを演じ氷上を支配すると、直後に藤平がマウンドを支配、本日最後の36球目を投げ込んだ。

最後の打者になった江越をインコースいっぱい投球で棒立ちにさせての見三振を奪い、対外戦初登板を締めくくった。

ストライク率は、、、、

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