【試合評】希望が見えない辛島航。いまだに改善されない、致命的すぎる二大課題点~3月20日●楽天2-3西武

両軍合計22安打、残塁も22。
イーグルス、ライオンズともに拙攻が目立ち、決め手を欠いたゲームになった。

楽天は12安打。高知・春野で西武と練習試合を戦った2月26日以降の17試合では最多安打になった。
マルチヒットをマークしたのは、茂木、ペゲーロ、銀次、岡島。
ウィーラー、中川、聖澤、足立が各1本ずつを放った。
しかし、得点圏15打席ではタイムリー欠乏症。
結局、WBC帰りで昨日1軍に合流したアマダーの犠飛2本で挙げた2点にとどまっている。

これでオープン戦の成績は4勝8敗1分、対外戦全体では12勝12敗1分になった。

両軍のスタメン


楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・島内(中)、6番・今江(一)、7番・銀次(二)、8番・岡島(左)、9番・足立(捕)、先発・辛島(左投)

西武=1番・斉藤(中)、2番・渡辺(三)、3番・浅村(二)、4番・中村(指)、5番・メヒア(一)、6番・木村(右)、7番・栗山(左)、8番・岡田(捕)、9番・源田(遊)、先発・多和田(右投)

辛島航、正念場のマウンドへ

今日は先発を託された辛島航の話をしよう。

前回登板は3月12日、明石トーカロでの広島戦。
5回を投げたが10安打を浴び、6失点。
慣れない地方球場のマウンドという事情もあった中、投球フォームがバラバラ。そのことで球も高めにうわずるケースが多く、「フリーバッティングで打たれてる感じ。簡単に打たれすぎ」と渋い表情の指揮官。

塩見が腰痛を患って調整が大幅に遅れており、2軍練習試合や春季教育リーグでも登板がなく、開幕1軍は絶望的になった状況下、辛島には「左の先発戦力」として開幕ローテ入りを!と願う梨田監督の思いを打ち破る内容だった。

そして迎えた今回のチャンスは、まさに「正念場」になった。

毎回得点圏にランナーを置く土俵際の粘投に...

結果は、5回、打者22人、球数93、被安打7、被本塁打0、奪三振3、与四球1、失点1、自責点1。

前回47.7%だった低めゾーン到達率は本戦では60.2%。低めに球を集めることに成功したものの、開幕ローテへGoサインを出せる明瞭回答からは、ほど遠い内容だった。

毎回得点圏での投球を余儀なくされた。
2回と4回は複数走者を塁に置いた。
そのなか、粘投と拙攻で命からがら1失点にまとめたという内容だった。
その1失点は3回無死3,1塁、浅村に打たせた遊併打の間に3塁走者に生還を許したものだった。(内野前進守備ではなかった)

開幕ローテを6枚とするなら、各種報道を突き合わせると、則本、岸、釜田、安楽までは当確。
残り2枚を辛島、美馬、森らが争っている。

試合後、梨田監督は「よく辛抱したといえば辛抱した」という煮え切らない発言。与田投手コーチも「いろんなボールを投げる能力があるけど、カーブの制球とかうまくいかなかったね。(開幕ローテについては)ちょっと考えます」と含みを残すコメントになった。

果たして、辛島の開幕ローテはあるのか?ないのか?
ぼくが指揮官なら、決まっていない2枠を美馬と森に付与したい。

これ以上の希望が見えない9年目27歳の辛島よりも、スライダーの曲がりをカットボールにマイナーチェンジしたことで、この新球が効果大を挙げ、今後の伸びしろにも期待できる5年目23歳の森にチャンスを与えたい。

とはいえ、森は通算2勝どまり。かたや辛島は27勝だ。
実績のある辛島を見切り、わずか2勝で昨年は病気に見舞われ1軍登板ゼロだった森を推すのは、なぜなのか?

というのは、5回1失点と粘投で結果を出した本戦でも、辛島の継続的な課題点が、改善されていないからなのだ。

note/メルマガを長いことご愛顧頂いている読者さんならご存じだと思うけど、課題点は2つあるのだ。
1つめは、、、


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