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【戦評】 「入野化」進む楽天古川の“誤った道”~2月27日●楽天4-5オリックス

美馬、上々3回零封。全ての球種で空振り奪取

楽天は今日から宮崎に舞台を移し、オリックス、ソフトバンク、ロッテとの3連戦。

その宮崎3連戦の初戦は、スタンドの観客が上着を脱いで観戦するほど「春の足音」を感じたうららかな昼下がりの中で実施された。
試合結果は4-5、惜しくも競り負けている。

これで対外戦戦績は4勝3敗1分、NPBとの対決では2勝3敗になった。

今対外戦、イーグルスが先制を取り、戦況有利に進めるケースが多い。
しかし、本戦では4点を追う展開になった。

3回を投げた先発・美馬は、問題なし。

「三本柱には全く声をかけていません」と全幅の信頼を置く佐藤コーチの発言どおり、今季から新たに背負った背番号15のユニフォームを躍動させ、順調な仕上がりをみせてくれた。

制球よろしく28球を投げて、当方集計では、速球、スライダー、カーブ、フォークと全ての持ち球で空振りを奪取。
変化球のじつに81.3%を低めゾーンに集める正確さをみせ、実況の大前一樹アナも「1つ1つのボールの精度が高いですよね」と舌を巻いていた。

センター田中、ファースト内田、セカンド西巻の軽快な守備支援も心強く、3回を1安打3三振の無失点。
美馬本人も「ゼロに抑えられたことが良かった」と納得顔の好発進になった。

◎日本一の東北めざして想い1つに戦おう!

(下記につづく)

両軍のスタメン

楽天=1番・田中(中)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・今江(一)、5番・アマダー(指)、6番・八百板(左)、7番・三好(遊)、8番・下妻(捕)、9番・西巻(二)、先発・美馬(右投)

オリックス=1番・宗(中)、2番・大城(二)、3番・吉田正(左)、4番・ロメロ(指)、5番・マレーロ(一)、6番・安達(遊)、7番・西野(三)、8番・小田(右)、9番・若月(捕)、先発・松葉(左投)

データでも顕著になった古川有利の入野貴大化

一方、問題アリは、二番手・古川だ。

先発ローテの“最後の椅子”をライバルと争っている背番号60は、3回4失点の前回21日ハンファ戦に続き、今日もふたたび3回4失点。(E0-4Bs)
古川推しのぼくでも「開幕ローテ争いから大きく後退したかなあ・・・」と言わざるを得ない内容だった。

とにかく制球甘かった。
速球はシュート回転する場面が目立った。
たとえば、54球中、下妻が打者のアウトコース完全ボールゾーンにミットを構えたケースが3球あったが、そのうち2球でストライクを投げてしまい、打者にスイングを許した。

2イニング連続で被弾した。

ボール先行3-0からのフルカウント勝負で吉田正に失投スライダーを右翼席へ運ばれたのは「格の違い」だとしてもだ。
右打ちの若月に浴びた右越え2ランは、鷲ファンの心をくじくものでいただけなかった。

引っ張っての左本ならまだしも、右方向に運ばれてのホームランだったから、正直、衝撃が大きい。

その他にも、ロメロに打ち返された右越二はフェンス際を襲う大飛球になり、大城の中飛もフライアウトとはいえ、センター後方へ飛来したフライを田中が俊足飛ばして背走して抑えたものだった。

このように、、、

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