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【勇気づけるとは】

前回ほめるよりも勇気づける
についてお伝えしました。

今回は勇気づけるを具体的に
掘り下げていきます。

勇気とは何なのでしょうか?
英語では「courage」と表記されます。
語源はラテン語のcor=心臓と言われています。

心臓は身体の活力を司る臓器であり
全身に血液やエネルギーを送り出す源です。

すなわち、勇気とは人生で
困難にぶつかったときに
克服する活力のこと
です。

上記のことから勇気づけるとは
自分と他者に対して勇気を持って
生きる活力を与えることになります。

生きる活力は成長や貢献につながります。

では勇気を使う場面は
どんなところにあるのでしょうか?

それは人生で直面する
3つのタスクと関連しています。


3つのタスクとは
①仕事のタスク
②交友のタスク
③愛のタスク


①仕事のタスク(信用のタスク)
 社会の中で与えられた課題で
 時間や規律を守ることです。

②交友のタスク(信頼のタスク)
 周囲との対人関係を良好にすること
 無条件に相手を信頼することです。

③愛のタスク
夫婦、親子等の家族関係やパートナーシップのこと
関係が深いゆえに、こじれると修復が難しいです。


これらは爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳
肉体・感情・思考とも関連しています。

3つのタスクは➀から③の順に
行使していくことで達成できます。

約束を守れない人が他者との交流や
恋愛・結婚等のパートナーシップを
深めることは到底難しいことです。

部分で分けて考えてしまうと
全体としてのつながりが見えず
結局どれも手つかずの状態に
終わってしまいます。

脳の働きや人間馬車説と関係しているのは
まさにスループットワールドです。

勇気づけることは最終的に
『共同体感覚』をゴールにしているので
自分と他者との関係性は
切っても切れないことになります。

急速にオンラインが普及したので
パソコンの画面越しでの関係として
捉えがちですが、そこには人が必ず
介在しているので人間関係は不滅になります。

ITが発展すればするほど人への価値は
ますます高まるのではないでしょうか。

勇気づけることが大切だと認識できても
いざ現場ですぐに実践できるかとなると
そうはいかないでしょう。

そこで勇気づけることに対して
妨害されることを予め想定して
対処法を考えておけばいいのです。


勇気づけることの反対は何か?
それは
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・

『勇気くじき』です。

勇気くじきとはまさに勇気づけるとは真逆の
破壊的で建設的でない行動をすることです。

例えば
1.恐怖で脅して賞罰を与える。

2.どうせ、だって、でもの3Dワードを
  多用してマイナス思考でいる。

3.原因志向で過去の失敗例を持ち出す。

4.自分の事ばかり話して聴こうとしない。

5.細かいことばかりをつつく

6.皮肉をこめて発言する。

こういった背景には自分のことを
理解してもらおうとする承認欲求が
強く働いている場合が多いです。

無理に真正面からぶつかるのではなく
私は〇〇と感じるといった
『Ⅰメッセージ』を届けると
和らいだ表現で効果的です。

あなたは〇〇ですという
『YOUメッセージ』だと
名指しで批判しているように
相手は聴こえてしまいます。

管理職時代に相手に対して
YOUメッセージを使って
関係性をこじらせたことがあるので
Ⅰメッセージはかなり有効です。

聴こえ方が全く違います。
自分が言われてみたらよく分かります。

言ったことはさほど覚えていないですが
言われたことはずっと覚えているものです。


勇気づけることは他者との関係をより密にして
双方が自立した建設的な対応ができます。

生きている以上自分1人だけの問題ではないのです。

当事者意識と責任感を持って生きることが
勇気づける弾みとなるでしょう。

アドラー心理学は人生のあらゆる場面で
良質な問いを投げかけてくれる学問です。

人間の悩みはほぼ対人関係にあります。

仕事やお金はある程度対処できます。

こと人間関係においては一朝一夕で
解決するものではなく時間もかかります。

だからこそ真摯に向き合って
深く追求していく必要があります。

難しく考えすぎずコミュニケーションを
しっかり取ることで関係性は深まります。

焦らずゆっくり進んでいきましょう。

今日も読んでくださってありがとうございます。


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