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星野源が良い

星野源の曲が大好きだ。思えばいつも、辛い時は星野源の曲が傷ついた心に優しく入ってきた。
小6の時、中学受験に際して勉強に励んでいた時、母親が星野源の「YELLOW DANCER」のCDを買って聴いていた。父親からのお下がりのウォークマンにダウンロードし、成績が下がって塾の先生に怒られるたびに聴いていた記憶がある。夜更かしもあまり経験したことのない当時は、「雨音」の『未来はここまで来てるから』というフレーズに心躍らせながら、12時前のあの雰囲気を楽しんでいた記憶がある。
徹夜とか当たり前になって忘れたあの感覚、懐かしいなぁ.…

高1で新たな環境の中に入って1ヶ月間くらい、全くクラスに馴染めなかったことがあった。いわゆる五月病というものなのかGW後に学校行きたくなかった時も、「地獄でなぜ悪い」で元気出してなんとか学校行ってたっけ。「どうにもならない辛い状況の中を生きる」ということに関して、星野源の曲は勇気を与えてくれる。

親しくした友人が若くして亡くなった時、本当に死のうか迷った。絶望という言葉が相応しいぐらい、先に暗いものしか見えなかった。本心では受け入れられるはずのない絶望を受け止めて進む、もしくは目を逸らして生きるという意味で星野源の曲中によく出てくる『嘘』を解釈して聴く。すると『辛いことはどうにもならないけど日常は進むし、いつかのいいことを信じて生きよう』っていうメッセージが込められてる、気がする。親族から沢山励まされた時も、「お前らは多感な時期に友人を亡くしたことがないからわからないだろうなぁ」と思ったけど、生死の境を彷徨った星野源だからこそ、何か伝えてくれる大事なことがあるような気もする。
『どんな事も 胸が裂けるほど苦しい 夜が来てもすべて憶えているだろ 声をあげて 飛び上がるほどに嬉しい そんな日々が これから起こるはずだろ』
自分を誤魔化していると理解した上で自分につく『嘘』もまた自分を守るための大事な手段、なんじゃないか。

#思い出の曲

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