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人生の岐路に立った時、幼少期過ごした場所に行ってみた

おはようございます。 ゆかりえです。


60歳を超えた時、これからの人生はやりたかった事をやってみようと思いまして・・・。

やりたかった事は何だろう?
自分に問うても、なかなか答が出ません。

原点に戻ってみたら、何かしら答えのようなものが見つかるかも知れないと思い、
生まれた場所、幼少期の思い出がつまった場所に行ってみることにしました。

私は、熊本市内で生まれ、そこで小学3年生の終わりまで住んでいました。
思い出のある場所は、宇土市の網田町。
祖母が住んでいたところです。

私は早速、今も熊本に住んでいる小学1年から3年までの同級生で仲良しだった
さつきちゃんに電話をしてみました。

スマホに登録している電話番号が変わっていない事を祈りながら・・。
電話が繋がり、聞こえてきたのは懐かしい彼女の声でした。
彼女は、こちらが名前を言う前にすぐに私だと気づきすごく喜んでくれました。

さつきちゃんとは、小学3年の時に私が転校した後もお互いが結婚する前後ぐらいまで文通を続けてきましたし、沖縄、与論島、久米島に旅行もしました。

2022年秋、私は始発の新幹線『さくら』に乗り、熊本駅から三角線に乗り換え、網田駅に行きました。
網田に来たのはなんと50年ぶり。半世紀も経っています。

網田駅ホーム
網田駅ホーム
網田駅入口
網田散策マップ

さつきちゃんと会う前に、祖母が住んでいた家まで歩き周辺を見て周りましたが、
駅近くにあった、祖母におもちゃやアイスを買ってもらったお店はもうなくなっていました。
住んでいた家は残っていましたが、誰も住んでいないようでかなり荒れていました。
子どもの頃に見てた風景で唯一変わらなかったのは、海の景色でした。
祖母の家から数メートルしか離れていない所に海があったのは驚きでした。
もう少し遠かった記憶があったからです。

網田漁港
よく花火をした場所
石段が出来ていた
50年前はなかった『網田海岸公園』看板

待ち合わせしている網田駅に戻り、さつきちゃんと33年ぶりに再会しました。

網田駅は、熊本県で一番古い駅舎という事で有名になっており、レトロ館にカフェも作られていました。

熊本県一古い駅舎の網田駅 開業は明治32年12月25日で駅は当時のまま
網田カフェ
野菜ゴロゴロのカレーライス


このカフェは地元に住んでいる人たちで運営されているらしいので、カフェの人に戸口に住んでいた、はとこのりえちゃんの消息を聞いてみましたが、わかる人は誰もいませんでした。

網田カフェで昼食をとっている間に、観光特急「AーTRAIN」が何度か到着。
その度に、カフェの店員さんは乗車中の人にジュースを販売したり、
店員さん、カフェのお客さん揃って、列車に手を振っていました。

観光特急『AーTRAIN』

子どもの頃は、ただの古い駅舎だった網田駅がこんなに賑やかに生まれ変わるなんて想像もしてなかったです。
たぶん空の上から見ているであろう祖母もびっくりしていると思います。

網田駅を出て、さつきちゃんが『通っていた小学校に行ってみよう』と提案してくれました。
さつきちゃんの車で、熊本市内にある通っていた小学校に向かいました。
途中、長浜にある長部田海床路(ながべだかいしょうろ)に立ち寄ってみました。

たまたま干潮だったため道が出来ているではありませんか。
そんな事ある?
奇跡に感謝して、車を降り二人でこの道を歩きましたよ。

長部田海床路(ながべだかいしょうろ)夕方の風景   写真:熊本県公式観光サイトより

干潮時に、漁業者が養殖海苔や貝などを運ぶために作られた道だそうです。
その時も軽トラックが道に停まっていました。

また、アニメ『ワンピース』のキャラクター『ジンベエ』像も設置されていて、
たくさんの人がこの像を写真で撮るために並んでいました。

『ジンベエ』像    写真:熊本県公式観光サイトより

熊本地震後、熊本県出身のワンピースの原作者でもある漫画家・尾田栄一郎氏が送ったメッセージを原動力に『復興プロジェクト』が立ち上がり、2018年4月、熊本県は尾田氏に「県民栄誉賞」を贈呈。受賞を記念して、2018年11月30日にルフィ像が完成したそうです。

長部田海床路(ながべだかいしょうろ)を出た私たちは、熊本市内に向けて出発しました。
車内では、お互いの近況、家の事、子供の事、夫の事などなど、
33年間の隙間を埋めるようにしゃべりっぱなしでしたね(笑)

熊本市内の小学校近くの駐車場に車を停めて、
小学校、幼稚園、私が住んでいた場所を二人で歩きました。

1年生〜3年生まで通っていた小学校

小学校と幼稚園は当時のままのようでしたが、住んでいた場所は、かなり変わっていました。
細い路地がたくさんあった場所は、道路が拡張されビルが建ち面影が全く無くなっていました。

日帰りで帰る予定の私をさつきちゃんは、熊本駅まで送ってくれました。
帰りの新幹線で1日を振り返ってみましたが、何をやりたいかの答えは結局見つかりませんでした。

でも、さつきちゃんと会えて話ができ、ずっと行ってみたいと思っていた網田に行けた事で心の中が少しスッキリしたように感じました。

悩んだ時は、考えるより行動なんだと思いましたし、生まれた場所、幼少期に過ごした場所に行ってみると、もしかしたらヒントが見つかるかもしれませんね。

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。☘️

#忘れられない旅

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